/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/10/02 13:22

香港前場:ハンセン0.3%安で反落、香港関連に売り 無料記事

 休場明け2日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比69.94ポイント(0.27%)安の26022.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が13.16ポイント(0.13%)安の10187.81ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は329億5700万香港ドルとなっている(9月30日前場は362億8100万香港ドル)。
 内外環境の不透明感を嫌気。9月の米製造業景況感指数がおよそ10年ぶりの低水準を記録するなか、昨夜の米株が急反落した流れを継いだ。また、世界貿易機関(WTO)は1日、2019年の「世界の貨物貿易量」に関し、伸び率が前年比1.2%にとどまるとの予測を発表。4月に公表した2.6%を大幅に下方修正したこともネガティブだ。香港の社会不安も強まる。中国国慶節(建国70週年)の1日、香港中心部で大規模な反政府デモが発生した。一部の参加者が暴徒化し、衝突は6月に抗議デモが拡大して以降、最大級の激しさとなっている。警官隊に撃たれた18歳の青年は病院に搬送された。実弾による負傷者が出たのは初めてとなる。
 ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.1%安、香港電力大手の中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が1.8%安、域内大手行の中銀香港(2388/HK)が1.5%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.4%安と下げが目立った。このほか、地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が1.1%安と続落し、約8カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 業種別では、中国の医薬品が安い。広州白雲山医薬集団(874/HK)が2.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.5%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.1%、薬明生物技術(2269/HK)が1.4%ずつ値を下げた。
 中国金融セクターもさえない。中国太平保険HD(966/HK)が1.1%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.0%安、海通証券(6837/HK)が0.9%安、中国銀行(3988/HK)が0.7%安で引けた。
 一方、本土市場は国慶節で1〜7日が休場となっている(8日に取引再開)。




内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース