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2019/06/27 13:20

香港前場:ハンセン1.1%高で続伸、上海総合0.9%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比320.25ポイント(1.13%)高の28542.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が140.68ポイント(1.31%)高の10906.74ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は387億2200万香港ドルとなっている(26日前場は344億8100万香港ドル)。
 中国景気の過度な先行き不安が後退する流れ。朝方公表された5月の工業企業利益は、増減率が前年同月比1.1%のプラスに転じた(4月はマイナス3.7%)。米中通商協議の進展も期待される。米ホワイトハウスの報道官は、「米中首脳会談は29日午前11時30分に大阪で開かれる」と正式発表した。香港英字紙は27日の取引時間中に、「中国と米国は貿易戦争の停戦で暫定的に合意したもよう」と観測筋情報として報じている。香港の各指数は上げ幅を徐々に広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって3.1%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の金融が高い。中信証券(6030/HK)が4.3%、華泰証券(6886/HK)が3.6%、中国人寿保険(2628/HK)が2.5%、中国人民財産保険(2328/HK)が1.8%、招商銀行(3968/HK)が2.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.8%ずつ値を上げた。
 中国自動車セクターもしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が3.3%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.7%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.2%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.6%高で引けた。
 食品飲料、家電、酒造など消費関連セクターも物色される。中国雨潤食品集団(1068/HK)が7.4%高、統一企業中国HD(220/HK)が3.3%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.4%高、TCL電子HD(1070/HK)が5.0%高、海信家電集団(921/HK)が1.8%高、青島ビール(168/HK)が3.0%高と買われた。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%高の3002.72ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導。ハイテク株、自動車株、食品飲料株、医薬品株、資源・素材株、不動産株、インフラ関連株、空運株なども値上がりした。個別では、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.9%高の998.04人民元に上昇し、上場来高値を更新。一時は節目の1000人民元を突破した(高値は1001.00人民元)。


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