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2019/11/13 13:27

香港前場:ハンセン1.8%安で反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比477.47ポイント(1.76%)安の26587.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.04ポイント(1.44%)安の10537.05ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は435億5100万香港ドルとなっている(12日前場は367億5000万香港ドル)。
 香港情勢の混迷化を警戒。民主化を求める抗議活動は週明けも持続し、12日夜には交通妨害や一部大学での立てこもりがあった。13日も一部の抗議活動参加者により電車やバスの運行が妨害され、交通網は混乱をきたしている。香港鉄路(MTR:66/HK)は破壊された地下鉄駅を閉鎖し、複数の教育機関が休校となる状況だ。また、米中貿易交渉を巡り、トランプ米大統領が12日の講演で「(中国と)合意に至らなければ、対中関税を大幅に引き上げる」と強調したことも投資家心理を冷やす一因となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄は香港不動産が主導しほぼ全面安(50のうち47が下落)。新世界発展(17/HK)が5.1%安、信和置業(サイノランド:83/HK)が3.7%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.5%安と値下がり率上位に並んだ。
 このほか、香港の金融や消費関連も安い。恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.5%、中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が2.4%、東亜銀行(23/HK)が1.8%、I.T(999/HK)が4.1%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が3.7%、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が2.8%ずつ下落した。
 中国自動車セクターもさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.2%安、北京汽車(1958/HK)が2.1%安、長城汽車(2333/HK)が2.0%安で引けた。
 他の個別株動向では、ICファウンドリー中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.0%安と急反落。7〜9月期決算の減益が嫌気された。半面、同業の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)は6.4%高と急伸。SMICの7〜9月期業績は利益が4倍に拡大した。今後の粗利益も改善するとの見通しも示している。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%安の2910.55ポイントで前場の取引を終えた。保険株が下げを主導する。不動産株、銀行・証券株、エネルギー株、自動車株、素材株、空運株なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。ハイテク株、医薬品株も買われた。


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