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2019/05/27 13:28

香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 週明け27日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比165.08ポイント(0.60%)安の27188.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が89.60ポイント(0.86%)安の10355.94ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は404億8900万香港ドルとなっている(24日前場は405億9600万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安が強まる流れ。全国工業企業の利益総額は今年4月、前年同月比3.7%減の5153億9000万人民元(約8兆1930億円)に縮小し、2カ月ぶりのマイナス成長に転落した。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡る警戒感も再び意識される。外電報道などによれば、Wi-Fi規格団体の「Wi-Fiアライアンス」はこのほど、華為が同団体の活動に参加することを一時的に停止した(会員資格は保留)。また、英国の消費者の間で、華為製品を敬遠する動きが急速に広がっているとも伝えられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%安、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.7%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.6%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.1%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の金融が安い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.2%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.8%、新華人寿保険(1336/HK)が1.7%、中信証券(6030/HK)が1.8%、招商銀行(3968/HK)が1.2%ずつ下落した。
 ゼネコンやセメント、建機のインフラ関連セクターもさえない。中国鉄建(1186/HK)が3.9%安、中国中鉄(390/HK)と中国交通建設(1800/HK)がそろって1.4%安、華潤水泥HD(1313/HK)が3.1%安、安徽海螺水泥(914/HK)が2.3%安、中国龍工HD(3339/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、中国の発電セクターはしっかり。華能国際電力(902/HK)が3.9%高、華電国際電力(1071/HK)が3.7%高、華潤電力HD(836/HK)が3.5%高、大唐国際発電(991/HK)が1.1%高とそろって続伸した。燃料炭相場の下落基調を引き続き材料視。コスト減による業績改善が期待された。
 他の個別株動向では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が9.3%高と急伸。同社は24日引け後、米ニューヨーク証券取引所に米国預託証券(ADR)の上場廃止を申請する方針を明らかにした。上場維持コストの削減が意識されている。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.26%高の2860.50ポイントで前場の取引を終えた。証券株が高い。ハイテク株、軍需関連株、発電株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、食品・飲料株、自動車株、銀行・保険株は売られている。



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