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2019/11/04 16:24

中国大引:上海総合0.6%高で続伸、金融株が相場けん引 無料記事

 週明け4日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比17.29ポイント(0.58%)高の2975.49ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、18.11ポイント(0.58%)高の3117.40ポイントで取引を終えている。
 米中摩擦の緩和期待が強まる流れ。中国の通信設備メーカー、華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置について、ロス米商務長官は3日、米企業による部品販売を認める輸出ライセンスを「近く」交付する方針を明らかにした。米中通商協議に関しても、双方から前進が伝わっている。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は1日、通商合意「第1段階」の文書署名のため、米中は首脳会談を行うことで調整していると述べた。また、中国商務部は2日、米中両国が電話による貿易協議を1日行い、「原則合意」に達したと発表している。
 金融株が相場をけん引。中国人寿保険(601628/SH)が4.5%高、興業銀行(601166/SH)が2.1%高と値を上げた。5G関連などハイテク株も物色される。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)が9.5%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が8.7%高、通信機器メーカーの大唐電信(600198/SH)が6.6%高で引けた。
 医薬品株もしっかり。金宇生物技術(600201/SH)が4.4%高、浙江医薬(600216/SH)が2.5%高と上昇した。画期的新薬の上市が刺激材料。中国の国家薬品監督管理局は2日、上海緑谷製薬などが開発したアルツハイマー病の新薬「九期一」(GV-971)を条件付きで承認したと発表した。軽・中度の患者を対象とした新薬で、認知機能の改善効果があるという。複数メディアが伝えたところによれば、2019年内にも中国国内で販売を開始する予定だ。今回中国で開発された新薬は、17年の空白期を経てようやく登場した認知症の新薬として期待を集めている。
 このほか、食品・飲料株、運輸株、インフラ関連株、素材株、自動車株、公益株なども買われた。
 外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が1.71ポイント(0.65%)高の263.70ポイント、深センB株指数が2.24ポイント(0.25%)高の909.18ポイントで終了した。


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