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2019/10/11 13:30

香港前場:ハンセン2.2%高で続伸、上海総合0.4%上昇 無料記事

 11日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比563.43ポイント(2.19%)高の26271.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が208.54ポイント(2.04%)高の10427.03ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は525億9000万香港ドルに拡大している(10日前場は416億7500万香港ドル)。
 米中通商協議の進展が期待される流れ。トランプ米大統領は10日、中国の劉鶴副首相と11日にホワイトハウスで会談すると自身のツイッターに投稿した。また、初日の閣僚級通商協議は「良好な交渉だった」と評価している。また、劉副首相と面談した全米商工会議所の幹部は10日、通貨協定で合意できる可能性があるとコメント。市場の一部では、来週15日に予定される一部中国製品に対する関税引き上げに関し、一旦保留されるとの観測が流れている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.2%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)と電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)がそろって4.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の金融が高い。中国人民財産保険(2328/HK)が4.7%、中国人民保険集団(1339/HK)が4.2%、中国太平保険HD(966/HK)が3.3%、中信証券(6030/HK)が3.0%、中国農業銀行(1288/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 ゼネコンや建材のインフラ関連セクターもしっかり。中国交通建設(1800/HK)が2.8%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国鉄建(1186/HK)が1.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.4%高、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が3.7%高、中国建材(3323/HK)が3.5%高で引けた。
 半面、決算発表し1カ月半ぶりに取引再開した中国興業太陽能技術HD(750/HK)は10.0%安と急落。ビル一体型ソーラー発電装置施工(ソーラーEPC)大手の中間決算では、純損益が赤字に転落した。そのほか、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)は1.3%安と反落。9月の新車販売が前年同月比で9%減少したことを嫌気した。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%高の2960.68ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。海運・港湾株が急伸。公益株、食品・飲料株、医薬品株の一角も買われた。半面、ハイテク株の一角は安い。インフラ関連株、自動車株、空運株も売られた。


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