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2019/08/28 13:24

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり小反発、上海総合0.3%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比13.68ポイント(0.05%)高の25677.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が18.30ポイント(0.18%)高の10014.49ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は427億200万香港ドルとなっている(27日前場は397億1400万香港ドル)。
 中国の景気対策を好感。国内景気の下支えを狙う中国政府は27日、自動車購入規制の緩和など20項目にわたる消費刺激策を発表した。ただ、上値は限定的。米中通商交渉の楽観が後退している。トランプ米大統領が「中国側から通商協議再開の申し入れがあった。交渉を再開する」と述べたことに関し、中国外交部の報道官は27日、「電話協議を把握していない」と改めて強調した。指数は安く推移する場面もみられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国乳業大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.6%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.0%高、大手デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が1.6%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の自動車セクターがしっかり。中国政府の景気対策を好感し、華晨中国汽車HD(1114/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって4.5%高、長城汽車(2333/HK)が4.0%高、北京汽車(1958/HK)が3.8%高、東風汽車集団(489/HK)が2.8%高で引けた。
 主要企業の中間決算発表が佳境を迎えるなか、業績動向に着目した物色もみられる。増益の銘柄群では、建築材料大手の北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が4.1%高、不動産デベロッパー大手の世茂房地産HD(813/HK)が4.0%高、中国民営コングロマリットの復星国際(656/HK)が3.9%高、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.8%高などと値を上げている。
 半面、医薬品関連セクターは安い。広州白雲山医薬集団(874/HK)が5.8%、石薬集団(1093/HK)が4.7%、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.3%、康哲薬業HD(867/HK)が2.8%、中国生物製薬(1177/HK)が2.5%ずつ値を下げた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の2892.70ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。医薬品株、素材株、公益株、運輸株の一角も売られた。半面、自動車株は高い。消費関連株の一角、ハイテク株、メディア株、航空・防衛関連株も買われた。


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