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2019/10/16 13:33

香港前場:ハンセン0.01%高で小反発、上海総合0.28%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.02ポイント(0.01%)高の26505.95ポイントと反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.69ポイント(0.04%)安の10496.48ポイントと続落した。半日の売買代金は453億1700万香港ドルとなっている(15日前場は415億3100万香港ドル)。
 中国の景気テコ入れ策に対する期待が支えになる半面、米中対立激化の警戒感が重し。米下院は15日(日本時間16日朝方)、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」を可決した。中国側は法案可決を非難した上で、報復を示唆している。
 国際通貨基金(IMF)は15日、世界経済見通しの最新版を公表し、中国の成長率見通しを2019年に6.1%、20年に5.8%とそれぞれ前回予測から下方修正した(成長率の6%割れは30年ぶり)。こうしたなか、中国の成長率見通し引き下げを受け、逆に景気テコ入れ策が強化されるとの観測が流れている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が2.0%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.8%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が1.7%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した華潤置地のほか、中国金茂HD(817/HK)が3.4%、融創中国(1918/HK)が2.2%、中国恒大集団(3333/HK)が1.8%、広州富力地産(2777/HK)が1.6%、龍湖地産(960/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 半面、石炭や石油、天然ガスのエネルギー関連セクターはさえない。中国神華能源(1088/HK)が3.1%安、エン州煤業(1171/HK)が1.2%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.2%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.7%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.2%安で引けた。
 本土マーケットは小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の2982.74ポイントで前場の取引を終えた。食品・飲料株が安い。公益株、資源・素材株、ハイテク株、海運株、銀行株なども売られた。半面、不動産株は高い。医薬品株、保険株、空運株、インフラ関連株の一角も買われた。



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