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2019/11/06 13:25

香港前場:ハンセン0.1%安で5日ぶり反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 6日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.38ポイント(0.08%)安の27661.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.14ポイント(0.09%)安の10867.49ポイントとそろって5日ぶりに反落した。半日の売買代金は400億7100万香港ドルとなっている(5日前場は486億4700万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。香港メディアは6日、親中派の立法会議員が襲撃に遭い、病院に搬送されたと伝えた。香港情勢の不透明感も広がっている。5日公表の香港指標の悪化が改めてネガティブ材料視された。10月の総合購買担当者景気指数(PMI)は前月の41.5から2.2ポイント低下し、2008年11月以来の低水準を記録している。
 米中貿易摩擦の緩和期待は根強いものの、通商交渉を巡る新規ニュースには乏しい。続報待ちのスタンスが買いを手控えさせている――との声も聞かれた。ハンセン指数は前日まで4連騰し、足元では約3カ月ぶりの高値水準を更新していただけに、利食い売りも出やすい。
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.1%安、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が1.7%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.5%安と下げが目立った。
 業種別では、食品・飲料、酒造など消費関連が安い。上記した中国蒙牛乳業のほか、中国旺旺HD(151/HK)が1.3%、統一企業中国HD(220/HK)が1.1%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が0.9%、青島ビール(168/HK)が1.3%ずつ下落した。
 半面、港湾・物流セクターはしっかり。中遠海運港口(1199/HK)が1.4%高、招商局港口HD(144/HK)と深セン国際HD(152/HK)がそろって1.3%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2985.91ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。保険・証券株、不動産株、エネルギー株、医薬品株、空運株、消費関連株なども売られた。半面、航空・防衛関連株は高い。非鉄株、銀行株の一角も買われた。


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