2019/10/15 17:49
香港大引:ハンセン0.1%安で4日ぶり反落、中国聯通3.0%下落
15日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.92ポイント(0.07%)安の26503.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.68ポイント(0.07%)安の10500.17ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は756億8200万香港ドルに縮小している(14日は903億4700万香港ドル)。
米中通商協議の先行きがやや不安視される流れ。米メディアが14日、「中国は合意文書の署名前に、更なる協議を望んでいる」と報じたことで今後の交渉が難航するとの懸念が広がった。
一方、朝方公表された9月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で3.0%上昇し予想を上回った。半面、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.2%のマイナス圏推移となっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.5%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.1%安、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.5%安と下げが目立った。
業種別では、5Gネットワークや半導体のハイテク関連が安い。長飛光繊光纜(6869/HK)が3.1%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.7%、中国鉄塔(788/HK)が2.3%、中国通信服務(552/HK)が1.5%、中興通訊(ZTE:763/HK)が0.9%、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.5%ずつ値を下げた。
中国証券セクターもさえない。華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.3%安、海通証券(6837/HK)が1.1%安、中信証券(6030/HK)が1.0%安、国泰君安証券(2611/HK)が0.9%安で引けた。各社が公表した月次統計では、中信証券の9月利益が前年同月比で36%増加するなど概ね良好だが、これらを好感した買いは限定的となっている。
半面、中国スポーツ用品セクターは急伸。特歩国際(1368/HK)が10.3%、361度国際(1361/HK)が4.1%、李寧(2331/HK)と中国動向(3818/HK)がそろって3.5%、安踏体育用品(2020/HK)が3.4%ずつ値を上げた。李寧と安踏体育用品は上場来高値を更新している。「スポーツ強国」実現に向けた全体計画「体育強国建設網要」は先ごろ、中国政府網を通じて正式発表された。
香港の通信キャリア各社も物色される。和記電訊(ハチソン・テレコミュニケーションズ・ホンコン:215/HK)が4.4%高、数碼通電訊(スマートーン:315/HKが1.8%高、香港電訊(HKT:6823/HK)が0.8%高と上昇した。香港で実施された第5世代(5G)移動通信の周波数帯割り当て入札で、それぞれ落札したことが材料視されている。各社は今後のサービス開始に向けて準備を急ぐ方針。うち香港電訊の担当者は、20年第2四半期(4〜6月)のサービス開始を目指すとコメントした。
一方、本土マーケットは6日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%安の2991.05ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、資源・素材株、海運株、インフラ関連株、証券株、不動産株の一角なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。医薬品株、空運株、銀行株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中通商協議の先行きがやや不安視される流れ。米メディアが14日、「中国は合意文書の署名前に、更なる協議を望んでいる」と報じたことで今後の交渉が難航するとの懸念が広がった。
一方、朝方公表された9月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で3.0%上昇し予想を上回った。半面、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.2%のマイナス圏推移となっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.5%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.1%安、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.5%安と下げが目立った。
業種別では、5Gネットワークや半導体のハイテク関連が安い。長飛光繊光纜(6869/HK)が3.1%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.7%、中国鉄塔(788/HK)が2.3%、中国通信服務(552/HK)が1.5%、中興通訊(ZTE:763/HK)が0.9%、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.5%ずつ値を下げた。
中国証券セクターもさえない。華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.3%安、海通証券(6837/HK)が1.1%安、中信証券(6030/HK)が1.0%安、国泰君安証券(2611/HK)が0.9%安で引けた。各社が公表した月次統計では、中信証券の9月利益が前年同月比で36%増加するなど概ね良好だが、これらを好感した買いは限定的となっている。
半面、中国スポーツ用品セクターは急伸。特歩国際(1368/HK)が10.3%、361度国際(1361/HK)が4.1%、李寧(2331/HK)と中国動向(3818/HK)がそろって3.5%、安踏体育用品(2020/HK)が3.4%ずつ値を上げた。李寧と安踏体育用品は上場来高値を更新している。「スポーツ強国」実現に向けた全体計画「体育強国建設網要」は先ごろ、中国政府網を通じて正式発表された。
香港の通信キャリア各社も物色される。和記電訊(ハチソン・テレコミュニケーションズ・ホンコン:215/HK)が4.4%高、数碼通電訊(スマートーン:315/HKが1.8%高、香港電訊(HKT:6823/HK)が0.8%高と上昇した。香港で実施された第5世代(5G)移動通信の周波数帯割り当て入札で、それぞれ落札したことが材料視されている。各社は今後のサービス開始に向けて準備を急ぐ方針。うち香港電訊の担当者は、20年第2四半期(4〜6月)のサービス開始を目指すとコメントした。
一方、本土マーケットは6日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.56%安の2991.05ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、資源・素材株、海運株、インフラ関連株、証券株、不動産株の一角なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。医薬品株、空運株、銀行株の一角も買われた。
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