2019/07/09 17:36
香港大引:ハンセン0.8%安で5日続落、吉利汽車3.8%下落
9日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比215.41ポイント(0.76%)安の28116.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が74.57ポイント(0.70%)安の10650.63ポイントとそろって5日続落した。売買代金は703億2500万香港ドルとなっている(8日は757億500万香港ドル)。
米中貿易問題を巡る不透明感がくすぶる状況。米国の交渉団は北京を今週訪問し通商協議に臨む――と伝えられているものの、具体的な日程はいまだに明らかにされていない。米中対立の激化が不安視されるなか、通商摩擦の長期化は避けられないと改めて悲観されている。米国防総省は8日、台湾に推定22億米ドル(約2390億円)相当の戦車・武器を売却する計画を承認したと発表した。中国側の反発は必至となっている。また、大幅利下げ期待の後退による昨夜の米株安、この日の本土株続落も投資家心理の重しだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%安と4日続落。約半年ぶりの安値水準に低迷している。同社が8日引け後、6月中間期の4割減益見通しを発表したことが嫌気された。これより先、大手ブローカーは「製品ライフサイクルの黄金期は過ぎ去った」などと指摘し、同社株の投資判断を引き下げている。このほか、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.2%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.8%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.6%安と下げが目立った。
業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が3.1%、東風汽車集団(489/HK)が2.0%、長城汽車(2333/HK)が1.5%ずつ値を下げた。
海運・空運セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が4.1%安、中遠海運HD(1919/HK)が1.3%安、中国南方航空(1055/HK)が3.1%安、中国国際航空(753/HK)が2.6%安、中国東方航空(670/HK)が1.5%安で引けた。
5Gネットワークや半導体関連の銘柄群も売られる。中国通信服務(552/HK)が2.6%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%安、長飛光繊光纜(6869/HK)が1.7%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.6%安、華虹半導体(1347/HK)が2.4%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.4%安と下落した。
他の個別株動向では、プリント配線基板(PCB)材料メーカーの建滔集団(キングボード・ホールディングス:148/HK)が7.2%安と急落。約2年半ぶりの安値を付けた。同社は8日引け後、2019年6月中間期の純利益が前年同期比で60〜65%減少するとの見通しを示している。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の2928.23ポイントで取引を終えた。時価総額上位のエネルギー株がさえない。産金株、不動産株、メディア関連株、海運株、銀行・保険株の一角なども売られた。半面、自動車株は高い。ハイテク株、航空・防衛関連株、医薬品株、証券株なども物色された。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中貿易問題を巡る不透明感がくすぶる状況。米国の交渉団は北京を今週訪問し通商協議に臨む――と伝えられているものの、具体的な日程はいまだに明らかにされていない。米中対立の激化が不安視されるなか、通商摩擦の長期化は避けられないと改めて悲観されている。米国防総省は8日、台湾に推定22億米ドル(約2390億円)相当の戦車・武器を売却する計画を承認したと発表した。中国側の反発は必至となっている。また、大幅利下げ期待の後退による昨夜の米株安、この日の本土株続落も投資家心理の重しだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%安と4日続落。約半年ぶりの安値水準に低迷している。同社が8日引け後、6月中間期の4割減益見通しを発表したことが嫌気された。これより先、大手ブローカーは「製品ライフサイクルの黄金期は過ぎ去った」などと指摘し、同社株の投資判断を引き下げている。このほか、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.2%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.8%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.6%安と下げが目立った。
業種別では、中国の自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が3.1%、東風汽車集団(489/HK)が2.0%、長城汽車(2333/HK)が1.5%ずつ値を下げた。
海運・空運セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が4.1%安、中遠海運HD(1919/HK)が1.3%安、中国南方航空(1055/HK)が3.1%安、中国国際航空(753/HK)が2.6%安、中国東方航空(670/HK)が1.5%安で引けた。
5Gネットワークや半導体関連の銘柄群も売られる。中国通信服務(552/HK)が2.6%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.8%安、長飛光繊光纜(6869/HK)が1.7%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.6%安、華虹半導体(1347/HK)が2.4%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.4%安と下落した。
他の個別株動向では、プリント配線基板(PCB)材料メーカーの建滔集団(キングボード・ホールディングス:148/HK)が7.2%安と急落。約2年半ぶりの安値を付けた。同社は8日引け後、2019年6月中間期の純利益が前年同期比で60〜65%減少するとの見通しを示している。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の2928.23ポイントで取引を終えた。時価総額上位のエネルギー株がさえない。産金株、不動産株、メディア関連株、海運株、銀行・保険株の一角なども売られた。半面、自動車株は高い。ハイテク株、航空・防衛関連株、医薬品株、証券株なども物色された。
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