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2019/12/31 13:43

香港大引:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、テンセント2.0%下落 無料記事

 年内最終商いとなる12月31日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比129.64ポイント(0.46%)安の28189.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.25ポイント(0.51%)安の11168.06ポイントとそろって3日ぶりに反落した(年間騰落率は、ハンセン指数が9.07%高、本土株指数が10.31%高)。半日立会の売買代金は484億3400万香港ドルとなっている(30日は767億6300万香港ドル)。
 中国指標の内容を嫌気。寄り付き前に公表された今年12月の製造業PMIは、予想をやや上回り前月水準を維持したものの、同月の非製造業PMIは予想以上に前月から低下した。香港情勢も不透明。今夜からあすの元日(1月1日)にかけ、大規模な反政府デモが予定されている。陳茂波(ポール・チャン)財政長官は29日、「社会混乱が6カ月にも及んでいることが影響し、域内経済は10〜12月(第4四半期)も縮小する」との見通しを明らかにした。また、香港市場は本日、短縮取引ということもあり(あす1月1日は休場)、積極的な売買も手控えられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が1.7%安、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)と抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)がそろって1.3%安と下げが目立った。
 業種別では、香港の小売関連が安い。アパレルグループのI.T(999/HK)が2.6%、香港SOGO運営会社の利福国際集団(1212/HK)と化粧品販売店をチェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)、アパレル販売大手の佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)がそろって1.7%ずつ下落した。
 小売やスポーツ用品などの中国消費セクターもさえない。国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が4.0%安、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.5%安、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が2.8%安、李寧(2331/HK)が2.5%安、特歩国際(1368/HK)が1.4%安と値を下げた。
 中国の保険・証券セクターも売られる。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.1%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.9%安、中国太平保険HD(966/HK)が1.0%安、中信証券(6030/HK)が1.6%安、広発証券(1776/HK)が1.1%安で引けた。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3038.26ポイントで取引を終えた。金融株が安い。非鉄株、エネルギー株、運輸株、消費関連株の一角も売られた。半面、医薬品株は高い。ハイテク株、空運株、不動産株の一角も買われた。



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