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2019/08/06 17:33

香港大引:ハンセン0.7%安で5日続落、香港不動産セクターに売り 無料記事

 6日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比175.08ポイント(0.67%)安の25976.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.40ポイント(0.69%)安の10012.24ポイントとそろって5日続落した。ハンセン指数が心理的節目の26000ポイントを割って引けたのは、今年1月8日以来となる。売買代金は1226億3600万香港ドルに拡大した(5日は994億7800万香港ドル)。
 米中対立の激化を不安視。米財務省は現地時間5日、経済制裁対象の「為替操作国」に中国を指定したと公表した。また、米中通商交渉の混迷化も危惧されている。米政権による対中制裁関税「第4弾」の発動表明に対抗し、中国商務部は6日未明、米農産品の購入を一時停止すると発表した。ただ、このところの下げが急ピッチだったこともあり、指数は中盤から下げ幅を縮小している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産の下げが目立つ。恒隆地産(101/HK)が5.2%安、新世界発展(17/HK)が4.4%安、信和置業(83/HK)が3.0%安で引けた。域内の社会混乱を受け、香港の7月・総合PMIは10年ぶりの低い水準に落ち込んでいる。
 業種別では、空運と紙パルプが安い。中国国際航空(753/HK)が2.5%、中国東方航空(670/HK)が2.3%、理文造紙(2314/HK)が3.0%、恒安国際集団(1044/HK)が2.0%、玖龍紙業(2689/HK)が1.9%ずつ値を下げた。人民元安の進行が逆風。空運各社は米ドル建て債務の比率が高く、紙製品各社は原料の多くを輸入しているためだ。中国人民銀行(中央銀行)は6日朝方、人民元の対米ドル基準値を約11年ぶりの元安水準に設定している。
 中国金融セクターもさえない。新華人寿保険(1336/HK)が3.3%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.3%安、中国華融資産管理(2799/HK)が3.3%安、中国信達資産管理(1359/HK)が3.1%安、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が2.9%安、華泰証券(6886/HK)が2.4%安と値を下げた。
 本土マーケットも5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.56%安の2777.56ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。運輸株、インフラ関連株、資源・素材株、自動車株、不動産株、金融株、公益株なども売られた。



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