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2019/09/18 13:36

香港前場:ハンセン0.03%高で3日ぶり小反発、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.29ポイント(0.03%)高の26797.53ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.18ポイント(0.07%)高の10509.55ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は327億900万香港ドルと低水準が続いている(17日前場は330億1700万香港ドル)。
 原油相場の急騰が一服し、原油高による景気悪化懸念がひとまず薄らぐなかで、昨夜の米株が反発したことを好感した。本土市場では、相場の下値不安が和らいでいる。「株式市場に長期資金を呼び込むため、中国政府は保険会社の資金運用規制を緩和する」などと伝えられた。
 ただ、上値は限定的。香港域内の景気失速が懸念されている。香港の資産運用会社は最新リポートで、政情不安により住宅価格が今後数カ月で8〜13%下落すると予測した。行政会議(香港行政長官の諮問機関)の招集人を務める陳智思氏はインタビューで、「過激なデモ行動が早期に収束する可能性は低い」との認識を示している。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。
 ハンセン素数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が10.3%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.1%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が1.8%高と上げが目立っている。瑞声科技に関しては、同社が部品供給する米アップルの新製品「iPhone 11」について、予約販売の好調が材料視された。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した華潤置地のほか、龍湖地産(960/HK)が4.4%、中国恒大集団(3333/HK)が2.9%、中国金茂HD(817/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 空運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が3.7%高、中国南方航空(1055/HK)が2.9%高、中国東方航空(670/HK)が1.8%高、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が1.4%高と値を上げた。
 半面、エネルギー関連の銘柄群は安い。石油大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.3%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.1%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.7%、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が1.0%ずつ値を下げた。
 香港の不動産セクターもさえない。太古(19/HK)が1.4%安、長江実業集団(1113/HK)が1.0%安、新世界発展(17/HK)が0.8%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が0.7%安と下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の2989.75ポイントで前場の取引を終えた。食品・飲料株が高い。不動産株、医薬品株、銀行・保険株なども買われた。半面、石油株は安い。ハイテク株、メディア関連株、証券株の一角も売られた。


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