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2019/11/12 13:21

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり小反発、上海総合は0.4%下落 無料記事

 12日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.11ポイント(0.08%)高の26947.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.14ポイント(0.26%)高の10640.77ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は367億5000万香港ドルとなっている(11日前場は435億1700万香港ドル)。
 買い戻しが優勢となる流れ。11日のハンセン指数は2.6%安と大幅続落していただけに(構成銘柄はほぼ全面安)、自律反発狙いの買いが入った。ただ、上値は重い。中国の融資伸び悩みや香港の社会混乱がマイナス材料だ。香港では、民主化を求める抗議活動が週明けも継続し、11日朝方にはデモ参加者2人が警察に撃たれ、うち1人は危篤状態に陥ったと伝わっている。抗議デモ参加者は12日も通勤を妨害し、警察は催涙ガスを発射。香港地下鉄の一部区間では運転を見合わせた。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は12日の定例記者会見で、取締りを強化する方針を改めて示している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が2.9%高、不動産デベロッパー中国大手の碧桂園HD(2007/HK)が1.3%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.2%高と上げが目立っている。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園HDのほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.0%、龍湖地産(960/HK)が1.7%、保利置業集団(119/HK)が1.0%、華潤置地(1109/HK)が0.9%ずつ上昇した。
 半面、香港関連の銘柄群はさえない。不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.5%安、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が1.0%安、コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が0.9%安で引けた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の2897.23ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。保険株、資源・素材株、空運株、医薬品株、消費関連株、不動産株なども売られた。



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