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2019/06/19 13:29

香港前場:ハンセン2.4%高で3日続伸、上海総合は1.5%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比651.56ポイント(2.37%)高の28150.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が248.85ポイント(2.37%)高の10756.50ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は636億9500万香港ドルに拡大している(18日前場は370億4100万香港ドル)。
 米中首脳会談の実施決定を受け、投資家のリスク選好が強まる流れ。米中通商交渉が前進すると期待された。トランプ米大統領は18日、「習近平国家主席と電話協議し、今月28〜29日に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談することで合意した」と説明。中国国営テレビも同日、米中首脳会談の開催決定を伝えている。世界的な金融緩和期待の高まりや、香港の「逃亡犯条例」改正案が事実上の廃案となったことも好感されている。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち47が上昇)。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.2%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.7%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.3%高と値上がり率上位に並んだ。
 業種別では、空運、港湾・海運の運輸関連が高い。中国東方航空(670/HK)が8.5%、中国国際航空(753/HK)が8.3%、中国南方航空(1055/HK)が8.0%、招商局港口HD(144/HK)が2.9%、天津港発展HD(3382/HK)が2.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.4%、中遠海運HD(1919/HK)が3.8%ずつ値を上げた。ドル建て債務の多い空運株に関しては、元高メリットもクローズアップされる。昨夜からの外国為替市場(オフショア)では、人民元相場が対米ドルで大幅上昇した。
 中国証券セクターも急伸。華泰証券(6886/HK)が9.4%高、中信証券(6030/HK)が7.3%高、海通証券(6837/HK)がが7.0%高、中国銀河証券(6881/HK)が5.6%高、広発証券(1776/HK)が4.7%高と買われる。上海に新設されるハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」の準備進展を材料視した。
 半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も高い。華虹半導体(1347/HK)が4.7%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.6%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が8.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.9%高、中国通信服務(552/HK)が3.3%高で引けた。
 本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.50%高の2933.64ポイントで前場の取引を終えた。証券株が高い。保険・銀行株、ハイテク株、医薬品株、運輸株、消費関連株、インフラ関連株、自動車株、不動産株、資源・素材株なども値上がりした。


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