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2019/08/02 13:35

香港前場:ハンセン2.4%安で3日続落、上海総合は1.7%下落 無料記事

 2日前場の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比652.37ポイント(2.37%)安の26913.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が289.74ポイント(2.73%)安の10331.83ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は644億600万香港ドルに拡大している(1日前場は461億4200万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の激化に対する警戒感が強まる流れ。トランプ米大統領は1日、中国からの輸入品3000億米ドル分に追加関税を課す制裁措置「第4弾」を9月1日付で発動すると表明した(交渉が滞ったままの場合、25%超に引き上げる可能性も示唆)。ほぼ全ての中国製品に制裁関税が課されることになる。国際通貨基金(IMF)は先ごろ発表したリポートで、米国の対中関税25%の影響により、中国の成長率が1.5ポイント下振れると試算した。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)がそろって6.0%安と急落した。
 業種別では、5Gネットワークや半導体関連が安い。中国通信服務(552/HK)が5.4%、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.1%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.1%、華虹半導体(1347/HK)が4.7%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.0%ずつ下落した。
 海運・空運セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が4.3%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.2%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%安、中国国際航空(753/HK)が5.1%安、中国南方航空(1055/HK)が3.8%安、中国東方航空(670/HK)が3.5%安で引けた。
 中国自動車セクターも軒並み売られる。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.0%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.9%安、北京汽車(1958/HK)が3.7%安と下げが目立った。
 本土マーケットも3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.68%安の2859.81ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。不動産株、金融株、資源・素材株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども売られた。半面、農業関連株、産金株は逆行高している。



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