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2019/05/20 16:32

中国大引:上海総合0.4%安で続落、ハイテクの一角は急伸 無料記事

 週明け20日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比11.69ポイント(0.41%)安の2870.60ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、12.19ポイント(0.40%)安の3006.49ポイントで取引を終えている。
 米中対立の激化を警戒した売りが続く流れ。米メディアは20日、「グーグルは米政府の方針に従い、中国通信設備メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対し、Android OSのサポートを停止した」と関係者の話として報じた。また、中国人民銀行(中央銀行)は17日遅く、四半期金融政策実施報告書を公表し、「貿易摩擦が世界経済の安定を揺るがす」として、「景気下振れのリスクがある」と引き続き指摘している。海外マネーの流出も不安視。本土・香港間の株式相互取引を通じた17日の売買では、香港経由の本土株売買が引き続き大幅な売り越しとなっている。もっとも、中国の景気テコ入れ策に対する期待感も根強く、下値は限定的。上海総合指数は一時1.5%安と売られたものの、引けにかけて下げ幅を縮小させた。
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%安で引けた。自動車株も軒並み安。長城汽車(601633/SH)が2.5%値下がりした。医薬品株、不動産株、素材株、運輸関連株なども売られている。
 半面、ハイテク株の一角は急伸。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)とIC組立・検査の江蘇長電科技(JCET:600584:SH)、半導体装置メーカーの吉林華微電子(600360/SH)などがそろってストップ高した。米国のファーウェイに対する米製品の輸出規制を背景に、中国製品の需要が拡大するとの思惑が広がっている。証券株や銀行株の一角、石油株、メディア関連株も物色された。
 一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が3.09ポイント(1.06%)安の289.60ポイント、深センB株指数が15.86ポイント(1.67%)安の935.51ポイントで終了した。



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