2019/07/02 13:26
香港前場:ハンセン1.4%高で反発、上海総合は0.1%下落
連休明け2日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比386.57ポイント(1.35%)高の28929.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が146.70ポイント(1.35%)高の11028.55ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は646億7800万香港ドルに拡大している(6月28日前場は353億6200万香港ドル)。
米中貿易戦争の「休戦」合意で投資家心理が上向く流れ。6月29日に開かれた米中首脳会談では、通商協議を再開させることで合意し、米政府が追加関税「第4弾」発動の先送りを決定した。また、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制に関し、米企業による汎用品輸出を認める方針も示されている。
香港では香港特区記念日の1日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡るデモ隊の一部が暴徒化し、一時立法会(議会)の議場を占拠したが、2日未明に排除された。香港政府は保安上の理由から、2日に本部庁舎を閉鎖すると発表している。現時点でマーケットに対する影響は限定的だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそろって9.1%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が7.8%高、同業の金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が5.0%高と上げが目立っている。カジノ株に関しては、マカオの6月カジノ売上高が予想を上回った点を材料視。前年同期比で2カ月連続のプラス成長を達成している。
業種別では、中国の自動車が高い。東風汽車集団(489/HK)が6.1%、長城汽車(2333/HK)が5.9%、北京汽車(1958/HK)が5.1%、広州汽車集団(2238/HK)が4.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.6%、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%ずつ上昇した。
空運・海運セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が6.1%高、中国国際航空(753/HK)が5.2%高、中国東方航空(670/HK)が3.9%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.0%高で引けた。
半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.2%高、華虹半導体(1347/HK)が4.0%高、中国鉄塔(788/HK)が4.9%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.7%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.0%高、中国通信服務(552/HK)が3.0%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3043.01ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。食品・飲料株、不動産株、金融株、公益株なども売られた。半面、自動車株は急伸。医薬品株、空運株、軍需関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中貿易戦争の「休戦」合意で投資家心理が上向く流れ。6月29日に開かれた米中首脳会談では、通商協議を再開させることで合意し、米政府が追加関税「第4弾」発動の先送りを決定した。また、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制に関し、米企業による汎用品輸出を認める方針も示されている。
香港では香港特区記念日の1日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡るデモ隊の一部が暴徒化し、一時立法会(議会)の議場を占拠したが、2日未明に排除された。香港政府は保安上の理由から、2日に本部庁舎を閉鎖すると発表している。現時点でマーケットに対する影響は限定的だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそろって9.1%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が7.8%高、同業の金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が5.0%高と上げが目立っている。カジノ株に関しては、マカオの6月カジノ売上高が予想を上回った点を材料視。前年同期比で2カ月連続のプラス成長を達成している。
業種別では、中国の自動車が高い。東風汽車集団(489/HK)が6.1%、長城汽車(2333/HK)が5.9%、北京汽車(1958/HK)が5.1%、広州汽車集団(2238/HK)が4.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.6%、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%ずつ上昇した。
空運・海運セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が6.1%高、中国国際航空(753/HK)が5.2%高、中国東方航空(670/HK)が3.9%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.0%高で引けた。
半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.2%高、華虹半導体(1347/HK)が4.0%高、中国鉄塔(788/HK)が4.9%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.7%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.0%高、中国通信服務(552/HK)が3.0%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3043.01ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。食品・飲料株、不動産株、金融株、公益株なども売られた。半面、自動車株は急伸。医薬品株、空運株、軍需関連株も買われた。
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