/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/11/04 13:26

香港前場:ハンセン1.3%高で3日続伸、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 週明け4日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比347.48ポイント(1.28%)高の27448.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が156.88ポイント(1.48%)高の10779.38ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は475億3400万香港ドルとなっている(1日前場は434億9400万香港ドル)。
 米中通商協議の先行き楽観で投資家心理が上向く。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は1日、通商合意「第1段階」の文書署名のため、米中は首脳会談を行うことで調整していると述べた。また、中国商務部は2日、米中両国が電話による貿易協議を1日行い、「原則合意」に達したと発表している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.4%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.4%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.8%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.6%高と上げが目立っている。時価総額上位の金融株やエネルギー株も買われた。石薬集団と中国生物製薬は、それぞれ製造するジェネリック医薬品(後発医薬品)について「一致性評価」を取得。新規販売に向けた動きが好感されている。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した中国海外発展のほか、融創中国HD(1918/HK)が4.4%、中国恒大集団(3333/HK)が3.8%、碧桂園HD(2007/HK)が2.0%ずつ上昇した。不動産市況の底入れ期待が続いている。
 ゼネコンや建材のインフラ関連セクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が3.3%高、中国鉄建(1186/HK)が2.2%高、中国交通建設(1800/HK)が2.5%高、中国建材(3323/HK)が3.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.5%高、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が2.2%高で引けた。
 このほか、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)の傘下や出資、業務提携する銘柄群も物色される。医薬品情報サイト運営の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が3.5%高、ハイパーマーケットチェーン展開の高キン零售(サンアート・リテール・グループ:6808/HK)が2.9%高、スーパー中国大手の聯華超市(980/HK)が2.2%高と値を上げた。Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団は1日、予想を上回る7〜9月期決算を発表。関連銘柄の上昇を後押しした。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.75%高の2980.44ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。ハイテク株、食品・飲料株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株なども買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース