2019/07/15 17:33
香港大引:ハンセン0.3%高で4日続伸、石薬集団7.0%上昇
週明け15日の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比83.26ポイント(0.29%)高の28554.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が50.65ポイント(0.47%)高の10838.99ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は713億6900万香港ドルにやや拡大している(12日は624億3800万香港ドル)。
指標発表後、徐々に買われる流れ。取引時間中に公表された中国経済指標は、第2四半期(4〜6月)GDP成長率が予想通り前四半期から減速する一方(6.2%)、6月の小売売上高や鉱工業生産は予想を大幅に上回った。景気減速の過度な懸念が薄らいでいる。ただ、香港の社会不安がくすぶるなかで上値は重い。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求め、反対派が14日に再び大規模なデモを実施したことも重しとなっている。報道によれば、一部のデモ隊が警官隊と衝突した。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が7.0%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.2%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.0%高と上げが目立った。
業種別では、医薬品が高い。上記した石薬集団と中国生物製薬のほか、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%、微創医療科学(マイクロポート・サイエンティフィック:853/HK)が3.9%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.2%ずつ上昇した。
食品・飲料など消費関連セクターも物色される。上述した中国旺旺のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が6.0%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.5%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.8%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.1%高で引けた。
他の個別株動向では、建機大手の中聯重科(1157/HK)が7.4%高と急伸。6月中間業績の大幅増益見通しが材料視された。
半面、香港に拠点を置く不動産や小売の銘柄群はさえない。長江実業集団(1113/HK)が1.3%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)が1.2%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が0.9%安、迪生創建国際(113/HK)が2.0%安、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が0.4%安と下落した。
そのほか、減益見通しを発表した鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)は0.9%安。同じく業績悪化を予告した精密部品メーカーの上海集優機械(上海プライム・マシーナリー:2345/HK)は6.3%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%高の2942.19ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。メディア関連株、医薬品株、海運・空運株、非鉄やセメントの素材株、航空・防衛関連株、証券株なども買われた。半面、銀行・保険株はさえない。食品・飲料株、自動車株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
指標発表後、徐々に買われる流れ。取引時間中に公表された中国経済指標は、第2四半期(4〜6月)GDP成長率が予想通り前四半期から減速する一方(6.2%)、6月の小売売上高や鉱工業生産は予想を大幅に上回った。景気減速の過度な懸念が薄らいでいる。ただ、香港の社会不安がくすぶるなかで上値は重い。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求め、反対派が14日に再び大規模なデモを実施したことも重しとなっている。報道によれば、一部のデモ隊が警官隊と衝突した。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が7.0%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.2%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.0%高と上げが目立った。
業種別では、医薬品が高い。上記した石薬集団と中国生物製薬のほか、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%、微創医療科学(マイクロポート・サイエンティフィック:853/HK)が3.9%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.2%ずつ上昇した。
食品・飲料など消費関連セクターも物色される。上述した中国旺旺のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が6.0%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.5%高、万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.8%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が1.1%高で引けた。
他の個別株動向では、建機大手の中聯重科(1157/HK)が7.4%高と急伸。6月中間業績の大幅増益見通しが材料視された。
半面、香港に拠点を置く不動産や小売の銘柄群はさえない。長江実業集団(1113/HK)が1.3%安、太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)が1.2%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が0.9%安、迪生創建国際(113/HK)が2.0%安、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が0.4%安と下落した。
そのほか、減益見通しを発表した鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)は0.9%安。同じく業績悪化を予告した精密部品メーカーの上海集優機械(上海プライム・マシーナリー:2345/HK)は6.3%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%高の2942.19ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。メディア関連株、医薬品株、海運・空運株、非鉄やセメントの素材株、航空・防衛関連株、証券株なども買われた。半面、銀行・保険株はさえない。食品・飲料株、自動車株の一角も売られた。
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