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2019/10/10 13:25

香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合も0.2%上昇 無料記事

 10日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.35ポイント(0.18%)高の25729.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.15ポイント(0.39%)高の10209.48ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は416億7500万香港ドルとなっている(9日前場は410億3400万香港ドル)。
 米中通商協議の進展が期待される流れ。閣僚級米中協議の開催を10日に控えるなか(ワシントン、現地時間)、「部分合意の一環として、米国は通貨協定を打ち出すことを検討している」と外電が取引時間中に報じた。来週15日に予定される一部中国製品に対する関税引き上げに関しても、保留される可能性がある。協議を巡る情報が錯そうし、朝方は売られる場面がみられたものの、中盤から買いが優勢となった。
 香港の英字紙は10日朝方、2日間にわたり開かれていた次官級の米中通商協議について、「米中は主要な貿易問題で進展がなかった」とし、「劉鶴・副首相が率いる中国代表団は11日ではなく、10日に米国を離れる可能性がある」と報道。一方、ホワイトハウス関係者の話として、「中国の副首相は、協議のため11日までワシントンに滞在する」とも伝えられている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.3%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、スマホや5Gネットワーク、半導体などハイテク関連が高い。上記した瑞声科技HDのほか、舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.2%、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.4%、長飛光繊光纜(6869/HK)が2.8%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.3%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 中国自動車セクターもしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が4.8%高、北京汽車(1958/HK)が4.0%高、東風汽車集団(489/HK)が3.5%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.4%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.0%高、長城汽車(2333/HK)が1.4%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%高の2930.35ポイントで前場の取引を終えた。医薬品株が高い。ハイテク株、運輸株、自動車株なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。金融株、素材株も軟調だった。


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