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2019/10/15 13:27

香港前場:ハンセン0.1%安で4日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 15日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.67ポイント(0.06%)安の26506.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.85ポイント(0.09%)安の10498.00ポイントとそろって4日ぶりに反落した。半日の売買代金は415億3100万香港ドルにやや縮小している(14日前場は543億1900万香港ドル)。
 米中通商協議の先行きがやや不安視される流れ。米メディアが14日、「中国は合意文書の署名前に、更なる協議を望んでいる」と報じたことで今後の交渉が難航するとの懸念が広がった。
 一方、朝方公表された9月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で3.0%上昇し予想を上回った。半面、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.2%のマイナス圏推移となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.9%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.7%安、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.6%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の証券が安い。海通証券(6837/HK)が1.6%、広発証券(1776/HK)が1.5%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.4%、中信証券(6030/HK)と国泰君安証券(2611/HK)がそろって1.3%ずつ下落した。各社が公表した月次統計では、中信証券の9月利益が前年同月比で36%増加するなど概ね良好だが、好感する買いは限定的となっている。
 5Gネットワークや半導体のハイテク関連セクターもさえない。長飛光繊光纜(6869/HK)が2.3%安、中国鉄塔(788/HK)が1.7%安、中国通信服務(552/HK)が1.5%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.2%安、京信通信系統HD(2342/HK)が1.1%安、華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.5%安で引けた。
 半面、中国スポーツ用品セクターはしっかり。361度国際(1361/HK)が2.9%高、特歩国際(1368/HK)が5.2%高、安踏体育用品(2020/HK)が2.3%高、李寧(2331/HK)が1.9%高、中国動向(3818/HK)が1.1%高と値を上げている。安踏体育用品は上場来高値を更新した。
 香港の通信キャリア各社も物色される。和記電訊(ハチソン・テレコミュニケーションズ・ホンコン:215/HK)が4.3%高、数碼通電訊(スマートーン:315/HKが2.4%高、香港電訊(HKT:6823/HK)が1.1%高と上昇した。香港で実施された第5世代(5G)移動通信の周波数帯割り当て入札で、それぞれ落札したことが材料視されている。各社は今後のサービス開始に向けて準備を急ぐ方針。うち香港電訊の担当者は、20年第2四半期(4〜6月)のサービス開始を目指すとコメントした。
 一方、本土マーケットは6日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の2991.90ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。資源・素材株、自動車株、海運株、インフラ関連株、証券株、不動産株の一角なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。医薬品株、空運株、銀行株の一角が買われた。



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