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2019/06/27 19:01

華為の5G契約50件に拡大、年内に基地局50万基出荷へ 無料記事

 次世代モバイル通信規格の5Gについて、世界全体で華為技術(ファーウェイ)の獲得した商用化関連契約は合計50件(うち欧州28件)に積み上がった。5G基地局の納入実績は全世界で15万基を突破。年末までに50万基に達する見通しという。丁耘・専務取締役(兼通信事業者向けネットワーク事業グループCEO)が25日に語った内容として、中国新聞網などが伝えた。
 5G商用サービスの投入は、世界的に加速している。今年上半期は韓国、英国、スイス、イタリア、クウェートなどで相次ぎ始動した。丁氏によれば、このうち3分の2は華為が設備を提供したという。デジタル化時代を迎えるなか、5G技術は経済と社会の効率化をけん引すると指摘した。
 華為製品を導入した韓国通信キャリアの「LGユープラス」に言及。サービス開始2カ月でユーザー100万人を取り込んだと紹介した。4Gと比べて1GB当たりの料金が10分の1に低下する一方、1日当たりデータ通信量は平均1.3GBで推移し、4G契約と比較してARPU(契約当たり月間平均収入)が75%も上昇したと強調。通信キャリアとモバイルユーザーの双方にメリットが生じていると総括した。
 華為とLGユープラスは、提携関係を構築済み。米政府から圧力を受けているものの、5G基地局の設備を売り込むことで、韓国の残るKT、SKテレコムの取り込みも目指す。
 一方、同じく中国の通信設備大手、中興通訊(ZTE:763/HK)は世界で商用化関連契約25件を獲得した。中国だけでなく、欧州や中東の5G市場もカバーしている。


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