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2019/07/17 13:27

香港前場:ハンセン0.3%安で6日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 17日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.84ポイント(0.31%)安の28531.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.61ポイント(0.42%)安の10819.91ポイントとそろって6日ぶりに反落した。半日の売買代金は342億8200万香港ドルとなっている(16日前場は369億8300万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の長期化懸念が再燃。トランプ米大統領は16日、中国との通商合意には時間がかかると指摘したうえで、「必要なら中国製品3250億米ドル相当に追加関税がかけられる」と述べた。昨夜の米株や原油先物が売られた流れを継いでいる。
 ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国の政策期待が根強い。李克強首相は16日の声明で、上期の経済指標には一部で改善傾向がみられたものの、中国経済を取り巻く環境は依然として厳しいと説明し、「必要に応じて政策を調整する」と強調した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.1%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.1%安、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.6%安と下げが目立った。
 業種別では、小売や食品・飲料、アパレルの消費関連がさえない。周大福珠宝(1929/HK)が3.2%安、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が1.6%安、国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が1.2%安、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.2%安、中国旺旺HD(151/HK)が1.1%安、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が1.0%安で引けた。宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝については、4〜6月にかけた香港・マカオ既存店の6%減収を売り材料視している。アパレル販売大手の佐丹奴国際に関しては、中間業績の4割減益見通しが引き続き嫌気された。
 半面、中国自動車セクターは続伸。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.6%、吉利汽車HD(175/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)が2.8%、東風汽車集団(489/HK)が1.9%ずつ値を上げた。
 一方、本土マーケットは小幅ながら続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の2936.04ポイントで前場の取引を終えた。金融株がさえない。医薬品株、メディア関連株、エネルギー株なども売られた。半面、半導体などハイテク株は高い。不動産株、運輸株、自動車株も買われた。



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