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2019/10/04 13:18

香港前場:ハンセン0.5%安で反落、香港・マカオ銘柄に売り 無料記事

 4日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日140.97ポイント(0.54%)安の25969.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.13ポイント(0.41%)安の10178.85ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は334億1800万香港ドルとなっている(3日前場は299億300万香港ドル)。
 香港情勢の不透明感が重し。警察の実弾発砲で一時重体だったデモ参加の男子高校生に対し、香港当局は3日、暴動罪などで起訴すると発表した。また、香港政府は4日にも、デモ参加者がマスクやヘルメットを着用することを禁じる「覆面禁止法」の制定を発表する見通し。市場関係者の間では、「かえって政府・警察と民主派の対立をあおる」との見方も出ている。もっとも、下値は限定的。米中通商問題に対する悲観論がひとまず後退したことや、米中で景気テコ入れ期待が強まっていることを好感している。指数はプラス圏で推移する場面もあった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・香港関連の銘柄群が安い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.0%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.8%、中銀香港(2388/HK)と長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)がそろって1.5%ずつ値を下げた。
 業種別では、エネルギー関連がさえない。石油大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.2%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が0.9%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が0.6%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が0.9%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。中国恒大集団(3333/HK)が3.6%、碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が3.0%、中国金茂HD(817/HK)が2.9%、融創中国HD(1918/HK)が2.4%ずつ値を上げた。碧桂園と中国恒大集団が3日引け後に公表した今年9月の営業実績は、不動産成約額がそれぞれ前年同月比で4割増、3割増と好調。セクター全体の販売持ち直しが意識された。
 一方、本土市場は国慶節連休(1〜7日)で引き続き休場。また、香港市場は来週7日に重陽節で休場となる。本土、香港ともに8日から取引を再開する。


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