中国本土のネット上でビグアナイド系薬剤に分類される経口糖尿病治療薬「メトホルミン」がダイエットに効果があると話題になっている。ところが実際に試した人の間では、その効果に懐疑的な意見が多い。重慶晩報が12日付で伝えた。
　使用者のひとり、曾さん（24歳）はこれまで市販のダイエット薬を飲んでいたものの、効果がないため、試しにメトホルミンを使ってみたという。その結果、「甘いものが嫌いになり1カ月で2.5キロほど痩せた。でもしばらくたつとまた食べたくなり、結局2カ月したら元通りの体形に戻った」と語る。また羅さん（29歳）はこれまで1万人民元（約16万円）を超える金額を外国製のダイエット薬に費やしてきた。しかしいつもリバウンドでもとの体重より増えるばかり。それに比べてメトホルミンの値段は1カ月に100人民元もかからずコストは安い。「でも体重に変化はない」と嘆く。
　このように大方の意見は効果がないというものだ。ある医療専門家は「メトホルミンは糖尿病患者のために開発された薬で、体重に関しては減る人、変わらない人、増える人がそれぞれ同じ割合」と、薬それ自体にダイエット効果はないとしている。



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