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2019/07/15 16:27

中国大引:上海総合0.4%高で3日続伸、ハイテク関連に買い 無料記事

 週明け15日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比11.64ポイント(0.40%)高の2942.19ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、12.18ポイント(0.40%)高の3081.60ポイントで取引を終えている。
 指標発表後に買われる流れ。取引時間中に公表された中国経済指標は、第2四半期(4〜6月)GDP成長率が予想通り前四半期から減速する一方(6.2%)、6月の小売売上高や鉱工業生産は予想を大幅に上回った。景気減速の過度な懸念が薄らいでいる。また、外電が15日、「米国は早ければ2週間以内にも、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)に対する米企業の製品輸出を許可する可能性がある」と米関係者の話として報じたこともプラス材料だ。ただ、上値は限定的。中国指標の改善は同時に、「景気下支えのため当局は追加刺激策を打ち出す」との期待が後退する側面もある。指数は後場に入り伸び悩んだ。
 業種別では、ハイテク関連が高い。フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が7.4%、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が7.2%、業務ソフト大手の用友網絡科技(600588/SH)が6.6%ずつ上昇した。テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は1.9%高。他の指数をアウトパフォームしている。
 このほか、メディア関連株、医薬品株、海運・空運株、非鉄やセメントの素材株、航空・防衛関連株、証券株なども買われた。
 半面、銀行・保険株はさえない。中国工商銀行(601398/SH)が0.4%安、中国平安保険(601318/SH)が0.8%安で引けた。銀行株に関しては、6月の人民元建て新規融資額が予想に届かなかったことを嫌気している。食品・飲料株、自動車株の一角も売られた。
 一方、外貨建てB株は値上がり。上海B株指数が1.63ポイント(0.56%)高の291.72ポイント、深センB株指数が0.43ポイント(0.04%)高の979.74ポイントで終了した。


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