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2019/08/05 17:44

中国大引:上海総合1.6%安で4日続落、農業関連には買い継続 無料記事

 週明け5日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比46.34ポイント(1.62%)安の2821.50ポイントと4日続落した。約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。上海A株指数も下落し、48.36ポイント(1.61%)安の2955.66ポイントで取引を終えた。
 人民元安の進行で投資家心理が悪化。人民元のオフショア市場では5日朝方、対米ドルが節目の7人民元を突破し、過去最安値を更新した。米中の貿易摩擦がさらに激化するとの懸念から、人民元の先安感が強まっている。トランプ米大統領による対中制裁関税の「第4弾」発動表明を受け、中国外交部は2日、「相応の対抗措置を取らざるを得ない」と報復の可能性を示唆。また、「中国政府は国有企業に対し、米産農産物の輸入停止を要請した」との関係者情報も流れた。指数は安く寄り付いた後、下落幅を徐々に広げている。
 金融株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が1.7%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.8%安、中信証券(600030/SH)が3.6%安で引けた。不動産株も安い。金地集団(600383/SH)が3.9%下落した。空運株も急落。中国国際航空(601111/SH)が4.8%下げた。海運株、資源・素材株、自動車株、インフラ関連株、医薬品株、消費関連株なども売られている。
 半面、農業関連株はしっかり。トウモロコシ加工の万向徳農(600371/SH)が連日でストップ高、種子卸売りの甘粛省敦煌種業(600354/SH)が2.7%高と続伸した。このほか、産金株、航空・防衛関連株の一角も物色されている。
 一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が10.74ポイント(3.91%)安の263.59ポイント、深センB株指数が14.24ポイント(1.49%)安の942.56ポイントで終了した。



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