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2019/10/23 13:25

香港前場:ハンセン0.9%安で3日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比251.03ポイント(0.94%)安の26535.17ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が84.69ポイント(0.80%)安の10442.17ポイントと続落した。半日の売買代金は370億4800万香港ドルにやや縮小している(22日前場は436億2900万香港ドル)。
 米株安が逆風。昨夜の米株市場では、複数企業の業績下振れを嫌気し、主要株価指数がそろって反落した。また、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)は、米中貿易摩擦の影響で顧客が発注を削減したとして、10〜12月期の業績見通しを弱気に設定。アナリスト予想も下回ったことで時間外取引で急落している。業績動向を見極めたいとするスタンスが強まったことも、買い手控えにつながった。香港ではこれから本土系企業の四半期決算報告が本格化する。
 英メディアは23日、中国が香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を更迭し、暫定の行政長官を据えることを検討中――と報道。市場の一部からは、「長期化するデモが収束に向かう」と歓迎する声も聞かれたが、好感する買いは現時点で限定的だ。むしろ、投資家の様子見ムードを強めさせている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.7%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.0%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.8%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 業種別では、食品・飲料や酒造など消費関連が安い。上記した万洲国際と中国旺旺のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.7%、統一企業中国HD(220/HK)が2.4%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.3%、青島ビール(168/HK)が2.1%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。上述した中国海外発展のほか、中国恒大集団(3333/HK)が2.7%安、万科企業(2202/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって1.9%安、華潤置地(1109/HK)が1.4%安、広州富力地産(2777/HK)が1.3%安と値を下げた。
 中国自動車セクターも売られる。広州汽車集団(2238/HK)が1.9%安、北京汽車(1958/HK)が1.8%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.3%安、東風汽車集団(489/HK)が1.2%安で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の2945.36ポイントで前場の取引を終えた。医薬品株が安い。不動産株、消費関連株、海運株、金融株の一角なども売られた。半面、ハイテク株はしっかり。発電株や素材株の一角も買われた。



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