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2019/11/07 13:25

香港前場:ハンセン0.3%安で6日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 7日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比92.95ポイント(0.34%)安の27595.69ポイントと6日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.34ポイント(0.23%)安の10835.52ポイントと続落した。半日の売買代金は384億3800万香港ドルとなっている(6日前場は400億7100万香港ドル)。
 米中通商交渉を巡る不透明感が重し。米メディアは6日、「(合意文書署名のための)米中首脳会談は12月にずれ込む可能性がある」と報道した。通商合意「第1段階」の文書署名が遅れた場合、12月15日に予定する対中制裁関税「第4弾」が発動されるとの不安が広がった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.5%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.0%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.8%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の不動産がさえない。中国恒大集団(3333/HK)が2.2%安、融創中国HD(1918/HK)が1.5%安、広州富力地産(2777/HK)が1.2%安、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が0.9%安で引けた。
 半面、医薬品セクターは急伸。上海復星医薬集団(2196/HK)が5.3%高、康哲薬業HD(867/HK)が4.8%高、石薬集団(1093/HK)が3.2%高、微創医療科学(マイクロポート・サイエンティフィック:853/HK)が1.9%高と値を上げた。このほか、長江グループ傘下のバイオテクノロジー会社、長江生命科技集団(CKライフサイエンス:775/HK)が38.9%高と大幅続伸(6日は153%高)。同社傘下の米ポリノーマ(カリフォルニア州)がこのほど、皮膚がん(メラノーマ、悪性黒色腫)治療薬の最終臨床試験で有効な成果を得たことが刺激材料となった。ポリノーマ社は8日、米がん免疫療法学会で臨床データを報告する。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%安の2969.81ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。金融株、海運株、資源・素材株、公益株なども売られた。半面、医薬品株は高い。不動産株、自動車株、食品・飲料株も買われた。



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