2019/06/05 13:25
香港前場:ハンセン0.7%高で6日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇
5日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比192.25ポイント(0.72%)高の26953.77ポイントと6日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も37.17ポイント(0.36%)高の10378.29ポイントと反発した。半日の売買代金は449億4300万香港ドルとなっている(4日前場は420億9000万香港ドル)。
昨夜の米株高を好感。通商摩擦の警戒感後退と米金融緩和の期待感を受けて、4日のNYダウは今年2番目の上げ幅を記録している。中国商務部は4日、通商問題を巡り米国と非難の応酬が続いていることに言及し、「対話と交渉で解決すべき」との声明を発表した。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、「世界的な貿易摩擦による経済リスクに対処するため、利下げの可能性も排除しない」とするスタンスを示している。
ハンセン指数の構成銘柄では、米中動向の影響を受けやすい銘柄群が高い。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.0%ずつ値を上げた。万洲国際と創科実業は米国の売上比率が大きく、舜宇光学科技は米アップルに部品を供給している。
業種別では、港湾・海運、空運の運輸関連がしっかり。天津港発展HD(3382/HK)が5.2%高、招商局港口HD(144/HK)が1.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.8%高、中国東方航空(670/HK)が3.3%高、中国国際航空(753/HK)が2.7%高、中国南方航空(1055/HK)が2.4%高で引けた。
半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と華虹半導体(1347/HK)がそろって1.5%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.9%高、中国鉄塔(788/HK)が5.3%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.9%高と買われた。
半面、医薬品セクターは下げが目立つ。中国生物製薬(1177/HK)が6.4%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.7%安、石薬集団(1093/HK)が4.5%安とそろって続落した。中国財政部が4日、国家医療保障局と共同で製薬会社を対象とした会計調査を展開すると発表したことを引き続き売り材料視している。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の2880.19ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導。不動産株、ハイテク株、資源・素材株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども値上がりした。半面、医薬品株は安い。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
昨夜の米株高を好感。通商摩擦の警戒感後退と米金融緩和の期待感を受けて、4日のNYダウは今年2番目の上げ幅を記録している。中国商務部は4日、通商問題を巡り米国と非難の応酬が続いていることに言及し、「対話と交渉で解決すべき」との声明を発表した。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、「世界的な貿易摩擦による経済リスクに対処するため、利下げの可能性も排除しない」とするスタンスを示している。
ハンセン指数の構成銘柄では、米中動向の影響を受けやすい銘柄群が高い。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.0%ずつ値を上げた。万洲国際と創科実業は米国の売上比率が大きく、舜宇光学科技は米アップルに部品を供給している。
業種別では、港湾・海運、空運の運輸関連がしっかり。天津港発展HD(3382/HK)が5.2%高、招商局港口HD(144/HK)が1.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.0%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.8%高、中国東方航空(670/HK)が3.3%高、中国国際航空(753/HK)が2.7%高、中国南方航空(1055/HK)が2.4%高で引けた。
半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と華虹半導体(1347/HK)がそろって1.5%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.9%高、中国鉄塔(788/HK)が5.3%高、京信通信系統HD(2342/HK)が4.9%高と買われた。
半面、医薬品セクターは下げが目立つ。中国生物製薬(1177/HK)が6.4%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.7%安、石薬集団(1093/HK)が4.5%安とそろって続落した。中国財政部が4日、国家医療保障局と共同で製薬会社を対象とした会計調査を展開すると発表したことを引き続き売り材料視している。
一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の2880.19ポイントで前場の取引を終えた。金融株が上げを主導。不動産株、ハイテク株、資源・素材株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども値上がりした。半面、医薬品株は安い。
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