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2019/07/19 13:33

香港前場:ハンセン1.1%高で3日ぶり反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比310.80ポイント(1.09%)高の28772.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.17ポイント(1.35%)高の10929.72ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は388億9900万香港ドルとなっている(18日前場は335億8800万香港ドル)。
 米国の大幅利下げに対する期待感が追い風。ニューヨーク連銀総裁は18日の講演で、「経済状況の悪化には、速やかに対処する必要がある」と発言した。早期利下げのスタンスを鮮明化している。CMEグループが算出した金利織り込み度合いでは、この発言を受けて、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利下げを見込む比率が17日の34%から59%に急上昇した(0.25%の利上げ予想は41%に低下)。
 米中通商協議の進展期待も強まる。米通商代表部(USTR)の報道官は、「米中高官が18日に電話協議した」と公表した。詳細は明らかにされていないものの、ムニューシン米財務長官はこれより先、「電話会議の結果次第で対面協議は再開される」との見方を示している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.8%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.5%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.5%高と上げが目立った。
 業種別では、本土系金融が高い。中国人民保険集団(1339/HK)が2.8%、新華人寿保険(1336/HK)が2.4%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.8%、中信証券(6030/HK)が2.5%、招商銀行(3968/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 港湾・海運セクターも物色される。天津港発展HD(3382/HK)が5.0%高、廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が2.0%高、中遠海運港口(1199/HK)が1.6%高、中遠海運HD(1919/HK)が4.0%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.9%高と値を上げた。タンカー輸送中国最大手の中遠海運能源運輸については、中間期の黒字転換見通しが材料視されている。
 半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群もしっかり。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が6.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.1%高、中国鉄塔(788/HK)が2.4%高、中国通信服務(552/HK)が2.3%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.4%高で引けた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の2930.58ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。金融株、産金株、非鉄株、食品・飲料株、自動車株、港湾・海運株、空運株、医薬品株、ハイテク株など幅広く買われた。



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