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2019/05/21 13:25

香港前場:ハンセン0.2%高で3日ぶり反発、上海総合は1.5%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比61.18ポイント(0.22%)高の27848.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が60.18ポイント(0.57%)高の10693.60ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は544億2600万香港ドルとなっている(20日前場は583億3200万香港ドル)。
 本土株高が買い安心感を誘う流れ。米中対立の激化を警戒した売りが先行したものの、上海総合指数が上げ幅を拡大するなか、香港でも徐々に買いの勢いが増した。本土市場ではハイテク株が急伸。米国がハイテク分野の圧力を強めていることを背景に、「中国政府は業界発展に一段と注力する」とみられている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、リバースレポ取引を通じ、9営業日ぶりに資金供給したこともプラスだ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.0%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.1%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.8%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の金融が高い。新華人寿保険(1336/HK)が3.1%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.4%、中国農業銀行(1288/HK)と中国民生銀行(1988/HK)がそろって1.8%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。北京汽車(1958/HK)が2.0%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.3%高で引けた。
 食品・飲料など消費セクターも物色される。中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.4%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.8%高、統一企業中国HD(220/HK)が2.1%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が67.6%高と急騰した。中国の習近平・国家主席は20日、希土類磁石メーカーの江西金力永磁科技(300748/SZ)を視察。政府が国家戦略物質として、レアアース産業を支援するとの期待が改めて強まった。
 本土マーケットも3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.52%高の2914.22ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が急伸。素材株、不動産株、医薬品株、消費関連株、自動車株、運輸関連株、金融株など幅広く買われた。



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