/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/09/23 13:25

香港前場:ハンセン0.9%安で6日続落、上海総合1.3%下落 無料記事

 週明け23日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比228.41ポイント(0.86%)安の26207.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が97.94ポイント(0.94%)安の10277.71ポイントとそろって6日続落した。半日の売買代金は368億1700万香港ドルとなっている(20日前場は400億1700万香港ドル)。
 米中通商協議の不透明感が投資家心理を冷やす流れ。米中は19日、次官級の貿易交渉を開始したが、中国側は当初予定していた米農家の視察をキャンセルし、予定よりも早く20日に帰国した。また、中国が示した米農産品の購入量に対し、トランプ米大統領は「不十分」として再考を求めたとも伝わっている。閣僚級の会合を10月初旬に控え、協議は難航するとの見方が浮上した。直近の下落基調を受けた自律反発狙いの買いで小高くスタートしたものの、指数はほどなくマイナス圏に沈んでいる。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.7%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.6%安と下げが目立った。
 業種別では、半導体や5Gネットワーク関連が安い。華虹半導体(1347/HK)が6.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.5%、中国通信服務(552/HK)が1.8%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.1%ずつ下落した。
 中国金融セクターもさえない。新華人寿保険(1336/HK)が3.8%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.3%安、中信証券(6030/HK)が3.7%安、海通証券(6837/HK)が3.1%安、招商銀行(3968/HK)が2.0%安で引けた。
 海運、空運セクターも軟調。太平洋航運集団(2343/HK)が2.3%安、中遠海運HD(1919/HK)が1.4%安、中国東方航空(670/HK)が2.8%安、中国南方航空(1055/HK)が1.6%安、中国国際航空(753/HK)が1.1%安と値を下げた。
 半面、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)は1.6%高と全体相場に逆行している。同社はあす24日、携帯端末向けファームウエア「MIUI 11」の発表イベントを開催予定。それにあわせて、新型スマホも公開すると予告した。また、同社の雷軍董事長は21日、東南アジア諸国連合(ASEAN)事業の先行きを楽観する見通しを示している。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.31%安の2967.02ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導。ハイテク株、不動産株、消費関連株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株、運輸株など幅広く売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース