2019/11/20 13:22
香港前場:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.4%下落
20日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比169.62ポイント(0.63%)安の26924.18ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も63.88ポイント(0.60%)安の10632.68ポイントと3日ぶりにそれぞれ反落した。半日の売買代金は329億3400万香港ドルとなっている(19日前場は402億5200万香港ドル)。
米中対立の激化を警戒。米上院では日本時間20日朝方、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」が全会一致で可決され、香港デモを支援する姿勢を鮮明化した。中国側は、同法案が成立すれば報復する可能性を改めて示唆している。法案はすでに下院が可決済みで、成立にはトランプ米大統領の署名が必要だ。一方、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、実質的な政策金利の指標金利「ローンプライムレート(LPR)」(毎月1回公表)について、1年物と5年物の金利を引き下げると発表。ただ、引き下げは事前に予想されていたこともあり、現時点で好感する買いは限定的だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.6%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.4%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.4%安、香港系不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.1%安と下げが目立った。
業種別では、中国の金融が安い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.1%、新華人寿保険(1336/HK)が1.7%、招商銀行(3968/HK)が1.5%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.3%、海通証券(6837/HK)が1.1%ずつ下落した。
中国空運セクターもさえない。中国東方航空(670/HK)が2.5%安、中国南方航空(1055/HK)が2.4%安、中国国際航空(753/HK)が2.1%安で引けた。
半面、中国不動産セクターの一角は物色される。龍湖地産(960/HK)が1.4%高、華潤置地(1109/HK)が1.2%高、雅居楽集団(3383/HK)が0.9%高、中国海外発展(688/HK)が0.6%高と上昇した。住宅ローン金利の指標となる5年物LPR引き下げが手がかり。中国政府は不動産引き締めスタンスを継続しているが、緩和に舵を切るとの見方も一部で出ている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%安の2922.96ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。運輸株、インフラ関連株、素材株なども売られた。半面、医薬品株は高い。ハイテク株、食品・飲料株、不動産株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中対立の激化を警戒。米上院では日本時間20日朝方、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」が全会一致で可決され、香港デモを支援する姿勢を鮮明化した。中国側は、同法案が成立すれば報復する可能性を改めて示唆している。法案はすでに下院が可決済みで、成立にはトランプ米大統領の署名が必要だ。一方、中国人民銀行(中央銀行)は朝方、実質的な政策金利の指標金利「ローンプライムレート(LPR)」(毎月1回公表)について、1年物と5年物の金利を引き下げると発表。ただ、引き下げは事前に予想されていたこともあり、現時点で好感する買いは限定的だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.6%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.4%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が2.4%安、香港系不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.1%安と下げが目立った。
業種別では、中国の金融が安い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が2.1%、新華人寿保険(1336/HK)が1.7%、招商銀行(3968/HK)が1.5%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.3%、海通証券(6837/HK)が1.1%ずつ下落した。
中国空運セクターもさえない。中国東方航空(670/HK)が2.5%安、中国南方航空(1055/HK)が2.4%安、中国国際航空(753/HK)が2.1%安で引けた。
半面、中国不動産セクターの一角は物色される。龍湖地産(960/HK)が1.4%高、華潤置地(1109/HK)が1.2%高、雅居楽集団(3383/HK)が0.9%高、中国海外発展(688/HK)が0.6%高と上昇した。住宅ローン金利の指標となる5年物LPR引き下げが手がかり。中国政府は不動産引き締めスタンスを継続しているが、緩和に舵を切るとの見方も一部で出ている。
一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%安の2922.96ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。運輸株、インフラ関連株、素材株なども売られた。半面、医薬品株は高い。ハイテク株、食品・飲料株、不動産株の一角も買われた。
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