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2019/07/30 13:25

香港前場:ハンセン0.3%高で3日ぶり反発、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.63ポイント(0.34%)高の28202.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.05ポイント(0.70%)高の10855.64ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は354億5400万香港ドルとなっている(29日前場は368億2400万香港ドル)。
 好業績期待の保険株が相場を主導する流れ。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)は29日引け後、中間期の大幅増益を予告した。同社株は2.0%高と上昇。同じく増益見通しを明らかにした新華人寿保険(1336/HK)も3.4%値上がりした。保険株全体に買いが波及している。
 医薬品セクターも上げが目立つ。四環医薬HD集団(460/HK)が3.2%高、三生製薬(1530/HK)が1.7%高、翰森製薬集団(3692/HK)が1.4%高、石薬集団(1093/HK)と中国生物製薬(1177/HK)がそろって1.2%高で引けた。このほか、通信関連の一角や本土系不動産の一角も物色されている。
 もっとも、全体としては上値が重い。30〜31日にかけた米中の貿易協議、31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を前に様子見ムードも強まっている。FOMCではおよそ10年ぶりの利下げが決定される見通し。米ドルとのペッグ制を採用している香港は、金融政策で米国に追随する傾向が強いものの、市場では「米利下げに追随しない」との観測が流れた。香港メディアによると、米国は2015年末から計9回、累計2.25%の利上げを実施したが、香港はこの間、わずか1回、0.125%の利上げを実施するにとどまっている。金利動向に敏感な香港不動産株の一角は売りにおされた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%高の2960.18ポイントで前場の取引を終えた。金融株が高い。不動産株、消費関連株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われた。


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