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2019/10/03 13:25

香港前場:ハンセン0.5%安で続落、長江実業1.9%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比124.18ポイント(0.48%)安の25918.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.67ポイント(0.31%)安の10151.30ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は299億300万香港ドルとなっている(2日前場は329億5700万香港ドル)。
 内外で景気先行き懸念が強まる流れ。域内の社会混乱に収束の兆しがみられないなか、香港政府は2日、2019年8月の小売売上高が前年同月比で23.0%減少したと報告した。マイナス成長は7カ月連続で、減少率は過去最大の下げを記録している。また、米国では製造業景況感指数が悪化したことに続き、雇用関連の指標も低迷。9月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が前月比で小幅な伸びにとどまり(予想にもとどかず)、前月分は下方修正された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が1.9%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.8%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.7%安と下げが目立った。
 業種別では、香港の小売が安い。高級時計販売の東方表行集団(オリエンタル・ウォッチ・ホールディングス:398/HK)が5.3%、アパレルグループのI.T(999/HK)が2.3%、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が1.6%、香港系アパレル大手の佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が1.3%ずつ下落した。このほか日清食品ホールディングス(2987/東証)の香港子会社で、中国と香港で袋入り麺「出前一丁」などを生産・販売する日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)も0.7%安と売られている。
 建材や非鉄の素材セクターもさえない。中国建材(3323/HK)が2.0%安、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.8%安、華潤水泥HD(1313/HK)が1.5%安、江西銅業(358/HK)と新疆新キン鉱業(3833/HK)がそろって1.7%安で引けた。
 半面、医薬品セクターはしっかり。康哲薬業HD(867/HK)が4.2%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.5%高、石薬集団(1093/HK)が2.4%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が0.8%高と値を上げた。
 一方、本土市場は国慶節で1〜7日が休場となっている(8日に取引再開)。



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