2019/07/23 17:32
香港大引:ハンセン0.3%高で反発、ハイテク関連が急伸
23日の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.22ポイント(0.34%)高の28466.48ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.61ポイント(0.37%)高の10809.92ポイントとそろって反発した。売買代金は588億400万香港ドルに縮小している(22日は677億5000万香港ドル)。
米中通商交渉の進展期待が追い風。香港英字紙は22日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は、通商交渉のため中国を来週訪問する可能性がある」と関係者の話として伝えた。対面での協議再開は、6月の米中首脳会談以来となる。また、米紙が23日午前(日本時間)、「エンティティリスト(米国からの輸出を規制する対象企業)に指定された華為技術(ファーウェイ)との取引継続を望む米部品メーカーに対し、トランプ米大統領は暫定的な販売許可を与えることに同意した」と報じたこともプラス材料だ。
一方、香港の社会不安に対する警戒感は相場の重し。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題を巡って反対活動が依然として続くなか、デモ参加者を襲撃する事件も発生している。
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.6%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が5.3%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.9%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.0%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.9%高と上げが目立った。恒安国際に関しては、大手ブローカーが下半期の業績好転を予想したことが手がかり。原材料のパルプが前年比で10〜20%下落しているとして、粗利益が改善すると指摘した。
業種別では、半導体や通信機器・設備のハイテクが高い。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.6%、華虹半導体(1347/HK)が4.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.7%ずつ値を上げた。
他の個別株動向では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が2.1%高の58.50香港ドルに続伸し、上場来高値を更新。中間決算の増益見通しを好感した。安踏をめぐっては、空売りファンドのマディー・ウォーターズが今月7日付のリポートで、業界トップクラスの営業利益率を誇る安踏の財務は「信用できない」と批判。独立第三者であるはずの代理店を安踏は密かに管理し、「利益をかさ上げしている」と指摘した。これを安踏が全面否定した経緯がある。
このほか、中国自動車大手の北京汽車(1958/HK)が2.8%高と反発。親会社の北京汽車集団は23日、独同業のダイムラーに5%出資したと報告した。発表後に株価は急上昇している。
半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安、中国金茂HD(817/HK)が1.2%安と値を下げている。香港系の不動産株も総じて軟調だった。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の2899.94ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。自動車株、インフラ関連株、海運株、医薬品株、発電株なども買われた。半面、不動産株はさえない。保険株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中通商交渉の進展期待が追い風。香港英字紙は22日、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は、通商交渉のため中国を来週訪問する可能性がある」と関係者の話として伝えた。対面での協議再開は、6月の米中首脳会談以来となる。また、米紙が23日午前(日本時間)、「エンティティリスト(米国からの輸出を規制する対象企業)に指定された華為技術(ファーウェイ)との取引継続を望む米部品メーカーに対し、トランプ米大統領は暫定的な販売許可を与えることに同意した」と報じたこともプラス材料だ。
一方、香港の社会不安に対する警戒感は相場の重し。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題を巡って反対活動が依然として続くなか、デモ参加者を襲撃する事件も発生している。
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.6%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が5.3%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.9%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.0%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.9%高と上げが目立った。恒安国際に関しては、大手ブローカーが下半期の業績好転を予想したことが手がかり。原材料のパルプが前年比で10〜20%下落しているとして、粗利益が改善すると指摘した。
業種別では、半導体や通信機器・設備のハイテクが高い。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.6%、華虹半導体(1347/HK)が4.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.7%ずつ値を上げた。
他の個別株動向では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が2.1%高の58.50香港ドルに続伸し、上場来高値を更新。中間決算の増益見通しを好感した。安踏をめぐっては、空売りファンドのマディー・ウォーターズが今月7日付のリポートで、業界トップクラスの営業利益率を誇る安踏の財務は「信用できない」と批判。独立第三者であるはずの代理店を安踏は密かに管理し、「利益をかさ上げしている」と指摘した。これを安踏が全面否定した経緯がある。
このほか、中国自動車大手の北京汽車(1958/HK)が2.8%高と反発。親会社の北京汽車集団は23日、独同業のダイムラーに5%出資したと報告した。発表後に株価は急上昇している。
半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.2%安、中国金茂HD(817/HK)が1.2%安と値を下げている。香港系の不動産株も総じて軟調だった。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の2899.94ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。自動車株、インフラ関連株、海運株、医薬品株、発電株なども買われた。半面、不動産株はさえない。保険株の一角も売られた。
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