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2019/11/15 13:23

香港前場:ハンセン0.3%高と反発、上海総合は小幅上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比85.17ポイント(0.32%)高の26408.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.71ポイント(0.09%)高の10437.09ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は330億4900万香港ドルに縮小している(14日前場は393億1400万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行。ハンセン指数は前日に約1カ月ぶりの安値を付けていた。また米中貿易協議を巡り、「第1段階の合意取りまとめが近い」とのクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言が伝わったことも支援材料。さらには、中国人民銀行(中央銀行)による予想外の資金供給を受け、金融株が買われて相場を支えた。ただ、引き続き米中協議の行方には不透明感が残るほか、週末の香港情勢にも懸念がくすぶる状況。指数は上値の重さも目立った。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行株が高い。中国工商銀行(1398/HK)が1.1%高、中国建設銀行(939/HK)が1.0%高で引けた。人民銀はこの日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じて2000億人民元(約3兆1000億円)を市場に供給。満期を迎える過去実施分のMLFがない中で資金供給が行われたことに対し、市場では「予想外」との声が上がっている。
 また、足元で下げの目立っていたAIAグループ(1299/HK)が1.8%反発。半面、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.1%安と続落した。同社に関しては、四半期決算(13日発表)の下振れが引き続き売り手がかりとなった。
 このほか、香港マーケットでは本日、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が一般投資家向けの公募を開始した。同社の関連銘柄では、阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)、阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)がそろって1.5%安、衆安在線財産保険(6060/HK)が1.5%高と高安まちまちだった。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の2910.82ポイントで前場の取引を終えた。銀行、保険など金融株が高い。電子、自動車、レアアースなども買われた。半面、製紙や畜産などのセクターが軟調だった。


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