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2019/08/12 16:26

中国大引:上海総合1.5%高と反発、貴州マオタイ5.9%高で大台回復 無料記事

 週明け12日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比40.24ポイント(1.45%)高の2814.99ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、42.18ポイント(1.45%)高の2948.86ポイントで取引を終えている。
 通貨安を巡る米中対立の警戒感がやや後退。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を7.0211人民元と8営業日連続で元安方向に設定したが、市場予想の中央値(7.029人民元)ほど元安ではなかった。人民銀の資金供給もプラス。人民銀は12日、リバースレポを通じ300億人民元の資金を市中に供給した。
 業種別では、消費関連株の上げが目立つ。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が5.9%高と値を上げた。約1カ月ぶりに大台の1000人民元を回復している(終値は1018.63人民元)。同社が先ごろ公表した中間業績は3割増益。ブローカー各社は相次ぎ、通期業績の上積みを予想している。証券株も高い。中国銀河証券(601881/SH)が4.2%上昇した。市場活性化の期待が強まっている。中国証券監督管理委員会は9日、株式信用取引の規制を緩和すると発表した。
 ハイテク関連株も急伸。IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が9.1%高、電子部品メーカーの環旭電子(601231/SH)が8.5%高、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が8.5%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.6%高で引けた。銀行・保険株、不動産株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株なども物色されている。
 外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が2.84ポイント(1.09%)高の262.67ポイント、深センB株指数が5.15ポイント(0.56%)高の927.47ポイントで終了した。


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