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2019/10/22 13:18

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 22日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.07ポイント(0.15%)高の26765.75ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は21.75ポイント(0.21%)安の10521.66ポイントと反落した。半日の売買代金は436億2900万香港ドルとなっている(21日前場は350億9100万香港ドル)。
 米中協議進展に期待感。通商協議を巡っては、両国高官から楽観する発言が相次いでいる。これまでの協議は順調だったと伝わった。また、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は21日に次官級の電話協議が行われたとし、25日にも電話協議する予定だと明かしている。ただ、上値は重い。本土系企業の四半期決算発表が今週から本格化するなか、業績動向を見極めたいとするスタンスも散見される。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.8%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.9%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.1%、東風汽車集団(489/HK)が1.8%、広州汽車集団(2238/HK)が1.4%、長城汽車(2333/HK)が1.3%ずつ値を上げた。
 半面、決算報告した通信キャリア2銘柄はさえない。1〜9月期決算で14%減益を強いられた中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が1.4%安、12%増益にとどまった中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.7%安で引けた。
 そのほか、中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が7.1%安の33.60香港ドルと急落。割当増資計画が嫌気された。1株当たり33.65香港ドルで2億株(増資後発行済み株式数の2.8%)を割り当てる。割当価格は21日終値(36.15香港ドル)に対して6.9%のディスカウント水準に設定された。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の2936.99ポイントで前場の取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、エネルギー株も売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、発電株、消費関連株の一角も買われた。


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