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2019/07/25 13:27

香港前場:ハンセン0.3%高で3日続伸、上海総合も0.3%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比75.53ポイント(0.26%)高の28599.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.69ポイント(0.53%)高の10916.57ポイントとそろって3日続伸した。半日の売買代金は372億9600万香港ドルとなっている(24日前場は388億8800万香港ドル)。
 米ハイテク株高が支え。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高と3日続伸し、史上最高値を更新した。米中貿易摩擦の緩和期待も続く。米ホワイトハウスは24日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表らが上海を訪問し、閣僚級の貿易協議を30日から開くと正式発表した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.6%高と上げが目立った。
 業種別では、5Gネットワークや半導体関連が高い。中興通訊(ZTE:763/HK)が3.8%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.5%、中国通信服務(552/HK)が1.8%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、華虹半導体(1347/HK)が2.1%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.7%ずつ上昇した。京信通信系統に関しては、「6月中間期の純利益が前年同期比で3倍以上に拡大する見通し」とする報告が材料視されている。
 医薬品セクターもしっかり。上記した石薬集団のほか、微創医療科学(853/HK)が2.6%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.1%高、三生製薬(1530/HK)が2.2%高、中国生物製薬(1177/HK)が1.6%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.2%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、本土中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.4%高と続伸。中間期の13%増益、不良債権比率の低下が好感された。
 半面、香港系不動産セクターはさえない。新鴻基地産発展(16/HK)と新世界発展(17/HK)がそろって1.5%安、信和置業(83/HK)が1.1%安、恒隆地産(101/HK)が0.6%安で引けた。啓徳(カイタック)空港跡地・住宅用区画の公開入札で、1平方フィート当たり落札価格が2年半ぶり安値を付けたことがネガティブ材料。「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めるデモが続く香港で、不動産市況に陰りが見え始めたと指摘された。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の2931.90ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が大幅続伸。金融株、交通インフラ株、不動産株、医薬品株の一角なども買われた。半面、資源・素材株、発電株、空運株、消費関連株の一角は売られている。




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