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2019/06/18 13:24

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.10ポイント(0.73%)高の27427.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.74ポイント(0.56%)高の10487.26ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は370億4100万香港ドルとなっている(17日前場は385億4300万香港ドル)。
 米国の早期利下げ観測が支え。18〜19日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)に関しては、「現状の金融政策を据え置いたうえで、米景気鈍化に対処するため、7〜9月に利下げする可能性を示唆する」と予想されている。香港は金融政策で米国に追随するだけに、域内でも緩和的な金融政策が打ち出されると期待された。また、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、「事実上凍結」との見方が浮上。香港政府は本日、本部庁舎を再開したことも買い安心感につながっている。指数は徐々に上げ幅を広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.0%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.7%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.6%高と上げが目立った。香港拠点の銘柄群も買われている。
 業種別では、中国の金融がしっかり。新華人寿保険(1336/HK)が2.8%高、華泰証券(6886/HK)が2.2%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.7%高、中国華融資産管理(2799/HK)が1.5%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.2%高、交通銀行(3328/HK)が1.0%高で引けた。
 医薬品セクターも高い。康哲薬業HD(867/HK)が2.9%、石薬集団(1093/HK)と中国生物製薬(1177/HK)がそろって2.4%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 本土マーケットも小幅ながら続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の2889.98ポイントで前場の取引を終えた。保険株が上げを主導。ハイテク株、医薬品株、食品・飲料株、運輸株なども買われた。半面、資源・素材株、不動産株、証券株は売られている。


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