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2019/10/22 17:28

香港大引:ハンセン0.2%高で続伸、瑞声科技5.8%上昇 無料記事

 22日の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比60.52ポイント(0.23%)高の26786.20ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は16.55ポイント(0.16%)安の10526.86ポイントと反落した。売買代金は751億8400万香港ドルにやや拡大している(21日は637億4800万香港ドル)。
 米中協議進展に期待感。通商協議を巡っては、両国高官から楽観する発言が相次いでいる。これまでの協議は順調だったと伝わった。また、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は21日に次官級の電話協議が行われたとし、25日にも電話協議する予定だと明かしている。ただ、上値は重い。本土系企業の四半期決算発表が今週から本格化するなか、業績動向を見極めたいとする慎重スタンスも散見される。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.8%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.6%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が2.5%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.6%、東風汽車集団(489/HK)が2.4%、広州汽車集団(2238/HK)が2.2%、長城汽車(2333/HK)が1.5%ずつ値を上げた。
 半面、決算報告した通信キャリア2銘柄はさえない。1〜9月期決算で14%減益を強いられた中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が1.1%安、12%増益にとどまった中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.8%安で引けた。
 中国不動産セクターも安い。華潤置地(1109/HK)が7.9%、龍湖地産(960/HK)が4.4%、融創中国(1918/HK)が2.4%、広州富力地産(2777/HK)が1.9%ずつ値を下げている。中国政府系デベロッパーの華潤置地に関しては、割当増資計画が嫌気された。1株当たり33.65香港ドルで2億株(増資後発行済み株式数の2.8%)を割り当てる。割当価格は21日終値(36.15香港ドル)に対して6.9%のディスカウント水準に設定された。本日の終値は33.30香港ドルとなっている。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%高の2954.38ポイントで取引を終えた。ハイテク関連株が高い。医薬品株、食品・飲料株、素材株、発電株、不動産株、金融株の一角も買われた。


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