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2019/09/06 13:24

香港前場:ハンセン0.6%高で反発、上海総合0.2%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比157.07ポイント(0.59%)高の26672.60ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.95ポイント(0.30%)高の10415.09ポイントと3日続伸した。半日の売買代金は515億6400万香港ドルとなっている(5日前場は405億8400万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の緩和期待が強まる状況。10月初めの米中通商協議に関し、中国政府の関係筋からは「今回の協議は合意に向けた“突破口”になる」との見方が出ている。中国の政策期待も根強い。現地メディアは5日、「9月中に預金準備率が引き下げられる可能性が高い」と報じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.0%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が3.0%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.8%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.5%高と上げが目立った。
 業種別では、5Gネットワークや半導体関連が高い。中興通訊(ZTE:763/HK)が9.3%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.2%、中国鉄塔(788/HK)が2.2%、華虹半導体(1347/HK)が6.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 港湾・海運セクターもしっかり。中遠海運港口(1199/HK)が3.7%高、招商局港口HD(144/HK)が1.5%高、天津港発展HD(3382/HK)が1.4%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.7%高で引けた。
 中国自動車セクターも物色される。広州汽車集団(2238/HK)が4.3%高、長城汽車(2333/HK)が3.0%高、北京汽車(1958/HK)が2.4%高、東風汽車集団(489/HK)が2.1%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が1.6%高と値を上げた。産業支援策の期待が浮上。商務部は5日、自動車産業向けの支援策を準備していると報告した。
 本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の2990.63ポイントで前場の取引を終えた。自動車株が高い。医薬品株、金融株、運輸株、不動産株の一角も買われた。半面、食品・飲料株はさえない。素材株や公益株の一角も売られた。


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