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2019/09/04 13:20

香港前場:ハンセン1.2%高で3日ぶり反発、上海総合0.2%上昇 無料記事

 4日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比302.34ポイント(1.18%)高の25830.19ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も113.44ポイント(1.13%)高の10149.22ポイントと反発した。半日の売買代金は424億9900万香港ドルとなっている(3日前場は334億4500万香港ドル)。
 元安進行の警戒感がやや後退。中国人民銀行(中央銀行)は4日朝方、人民元の対米ドル基準値を7営業日ぶりに元高方向へと設定した。上海外国為替市場では、元安の動きが一服している。金融緩和の期待も浮上。中国メディアは4日、「10月の国慶節連休を前に資金流動性を高めるため、人民銀は中期貸出制度(MLF)の金利を9月中旬に引き下げる可能性がある」とアナリストの話を引用して報じた。また、ハンセン指数は前日までの続落で約3週ぶりの安値をつけていただけに、自律反発狙いの買いもみられる。米中の貿易摩擦や香港の社会不安などを背景に、足元で売りが広がっていた銘柄群に買い戻しが入った。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.5%高、香港系不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.2%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が高い。碧桂園HD(2007/HK)が2.9%、融創中国HD(1918/HK)が2.6%、広州富力地産(2777/HK)が1.8%、中国海外発展(688/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 中国の金融セクターも急伸。海通証券(6837/HK)が5.9%高、華泰証券(6886/HK)が4.2%高、中信証券(6030/HK)が4.0%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が4.1%高、招商銀行(3968/HK)が2.9%高で引けた。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%高の2936.68ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が高い。インフラ関連株、運輸株、資源・素材株、金融株なども買われた。半面、消費関連株は安い。自動車株、医薬品株、メディア関連株、ハイテク株の一角も売られた。


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