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2019/09/25 13:31

香港前場:ハンセン1.0%安で反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 25日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比249.08ポイント(0.95%)安の26031.92ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.74ポイント(0.76%)安の10193.29ポイントと8日続落した。半日の売買代金は437億4100万香港ドルとなっている(24日前場は404億3100万香港ドル)。
 米中対立の警戒感が強まる流れ。トランプ米大統領は24日に国連総会で演説し、中国の通商スタンスを改めて非難した。中国との通商協議に言及し、米国にとって望ましくない合意はしないとも強調している。10月初旬に予定される閣僚級の米中協議は難航するとの見方が一段と広がった。
 取引時間中に、「中国は米国産豚肉の購入拡大を準備中」と関係者の話として伝わったものの、現時点で好感する買いは限定的。報道によれば、中国企業はスミスフィールド・フーズなどの輸出業者に価格を問い合わせたという。スミスフィールド・フーズを傘下に擁するブタ肉生産世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)は一時4.3%安と急落していたが、前引けでは1.4%安と下げ幅を縮小している。
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.4%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.9%安と下げが目立っている。このほか、マカオ・カジノや本土系金融なども売られた。
 セクター別では、スマホや半導体などハイテク関連が安い。上記した瑞声科技と舜宇光学科技のほか、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.9%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.4%、華虹半導体(1347/HK)が2.8%ずつ値を下げた。
 中国自動車セクターもさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が3.6%安、長城汽車(2333/HK)が2.4%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)と吉利汽車HD(175/HK)がそろって1.9%安で引けた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.57%安の2968.25ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。海運株、食品・飲料株も買われた。


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