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2019/06/28 13:24

香港前場:ハンセン0.6%安で3日ぶり反落、上海総合は0.9%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比161.01ポイント(0.56%)安の28460.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.00ポイント(0.44%)安の10849.13ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は353億6200万香港ドルとなっている(27日前場は387億2200万香港ドル)。
 買い手控えムードが広まる流れ。29日の米中首脳会談を前に、結果を見極めたいとするスタンスが強まっている。米中協議を巡っては、中国商務部の報道官が27日、「中国の華為技術(ファーウェイ)に課されている制裁措置について、米国は直ちに撤回する必要がある」と発言した。ただ、米側が撤回に合意する可能性は低いとの見方もあり、両国の歩み寄りが課題となっている。また、米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー委員長は27日、FOXニュースのインタビューに答え、29日の米中首脳会談を前に(一部メディアが報じたような貿易戦争「休戦」の)初期合意は存在しないと述べた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.8%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.4%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.6%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.5%安と下げが目立った。
 業種別では、5G関連がさえない。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)と京信通信系統HD(2342/HK)がそろって2.8%安、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.4%安、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.4%安、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.1%安で引けた。
 半面、産金・非鉄(希土類)セクターはしっかり。霊宝黄金集団(3330/HK)が2.8%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.3%、招金鉱業(1818/HK)が1.0%、中国稀土HD(チャイナ・レア・アース:769/HK)が5.7%、江西銅業(358/HK)が1.4%ずつ値を上げた。
 他の個別株動向では、取引再開した衛星事業会社の亜洲衛星(アジア・サテライト・テレコム:1135/HK)が13.2%高と急伸。筆頭株主Bowenvale Limitedによる非公開化計画が手がかりだ。TOB価格(10.22香港ドル)は、取引停止前の直近終値(20日:8.28香港ドル)に対して23.4%のプレミアム水準。前場は9.37香港ドルで終えた。
 香港市場は週明け7月1日、香港特区記念日のため休場となる。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.88%安の2970.42ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。運輸株、インフラ関連株、医薬品株、不動産株、消費関連株、自動車株、軍需関連株、金融株なども売られている。半面、産金株、セメント株は買われた。


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