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2019/09/24 13:20

香港前場:ハンセン0.3%高で7日ぶり反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 24日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.45ポイント(0.32%)高の26305.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が13.18ポイント(0.13%)高の10301.10ポイントとそろって7日ぶりに反発した。半日の売買代金は404億3100万香港ドルとなっている(23日前場は368億1700万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は昨日までの続落で約2週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感が着目された。ただ、上値は重い。米中貿易問題を巡る不透明感や、香港経済の先行き不安が依然としてくすぶっている。米中通商協議に関しては、ムニューシン米財務長官が23日、「中国副首相との協議は10月7日の週になる」と発言し、先週の次官級会合は建設的だったと強調しているものの、交渉が難航するとの見方も根強い。
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.0%高、電力香港大手の中電HD(CLPホールディングス:2/HK)が1.7%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が1.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、5Gネットワーク関連がしっかり。京信通信系統HD(2342/HK)が4.3%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.1%高、中国通信服務(552/HK)が1.8%高で引けた。
 半面、医薬品セクターは安い。中国生物製薬(1177/HK)が6.5%、三生製薬(1530/HK)が4.0%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.8%、翰森製薬集団(3692/HK))が3.1%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.2%ずつ値を下げた。
 他の個別株動向では、保険大手の中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.8%安と続落。同社は23日引け後、英ロンドン証券取引所でGDR(グローバル預託証券)を発行する計画を明らかにした。これに関しシティグループは、GDRはA株に対してディスカウント価格に設定されると指摘。既存の株式が圧迫されるとの見通しを示した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の2999.91ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。ハイテク株、医薬品株、金融株、不動産株、公益株、運輸株、インフラ関連株なども買われた。


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